ちょっと待って。その記事の内容、そのまま信じちゃだめだよ

先日、Twitterを見ていたら「名医が買っている市販薬」という週刊詩の記事のスクショがリツイートされてきました。

医師が買う市販薬が、風邪薬や痛み止め、かゆみ止めなど種類別に一覧になっている表です。

フムフムなるほど、とスクショに取り上げられている記事を読んですぐに忘れてしまったのですが

先ほど、ちょっと酷い生理痛に見舞われまして。

いつもは薬を飲まずに我慢するのですが、年末に取材した某内科の医師に

「痛みには、耐えるべき痛みと耐える必要のない痛みがある。生理痛や頭痛は、耐える必要のない痛み!」

と言われたことを思い出しました。

そのドクターは「生きづらさを抱えた人へのカウンセリング」をライフワークにしている方なので、彼の言う耐えるべき痛みとは、精神的に乗り越えなくてはいけない痛みのことだと理解しています。

さて、そんなこんなで、実に5年ぶりくらいに痛み止めを飲んだのですが

ほんっと、楽になるね!

さっきまでの痛みは何だったの?

という感じ。

まさに天国と地獄よ。

本当は西洋薬が嫌い……いえいえ苦手なのですが

無理に痛みに耐え続けるのもナンセンスだと思いました。

メディアに書かれていること、報道されている内容の全てが「ありのままの事実」とは限らない

さて。先ほどの「名医が買っている市販薬」についてのツイートなのですが、

自分が薬を飲んだことで「そういえば薬に関するツイートが流れていたな」と思い出し、話題にしました。

内容としてはとても面白く、個人的に強い興味があります。

確かに、医師と話していると「薬を飲む飲まない以前に、風邪なんて何十年もひいてないよ!」という方もいるしね。

で、私が気になったのは

多くの日本人って、こういうの見るとそのままうのみして、そこに書かれているものだけを買ったり使おうとしたりしがちだよね

ということ。

 

ああいうのって、記事の執筆を依頼する側が

「〇〇って薬を入れてよ」

とか

「〇〇製薬の薬がたくさん入るようにして記事を作ってよ」

と指定してくることが、珍しくないのです。

つまり、そこからお金が出ている(スポンサーになっている)ということね。

だから、例えば件のTwitterで紹介されている記事で言えば、

あそこに書かれている薬の全部を、本当に医師の多くが買っているかというと、そうではない可能性もあるわけで

「アンケートの結果を見ると、この薬を買っている医師は少ないけれど、クライアントからこの薬を入れて記事を作れと言われているから……。まあ、買っている医師も少数だけど、いるし」

という可能性もあるということ。

そして「書け」「作れ」と言われた側は、仕事を受けた後でそういう詳細が発覚することもあり、言われるままに記事を書くことも、珍しくないのです。

 

一つ断っておきますが、その週刊誌の記事がフェイクだと言っているわけではありません。

例えです。

ただ、そういう記事や報道って、よくあります。ほんとうに、いっぱいあります。

報道に関して言えば、完全に権力(政権、官邸)に忖度した内容になるように、事実のなかの都合の良いところだけ抜き取ったかたちで報道されることが当たり前になっていますよね。

 

だからね。

情報を受け取る側が、「この情報って本当かな」「フェイクの可能性もあるよな」

という、疑いの目を常に向けることって、とても大事なんですよ。

じゃないと、お金をいっぱい持っていて「みんなにこう思わせたい」「人々をこう動かしたら、自分たちに都合が良い」と思っている人達を無駄に儲けさせるだけだからね。

 

「誰かがこう言っていたから、こうなんだ」

と信じるのではなく

「この人はそう言ってるけれど、その情報って本当なのかな?根拠はどこにある? もしかしたら、この人は『お金をもらってそう宣伝するように頼まれているだけ』かもしれない」

と疑うことは、とても大事です。

そして、自分で調べることはもっと大事です。

 

ネットの記事で言うと、

「おすすめのクレジットカード〇選」

とか

「おすすめの出会い系アプリ」とかね。

あんなの、メディア側が「このクレジットカードを勧める記事を書いてよ」「このアプリに登録したくなる記事が欲しい」なんて依頼でライターに書かせているのがほとんどです。

その記事がフェイク(ただの広告)かそうでないのか、見分ける方法

ネットって本当に便利ですけど、そこに書かれた内容が本当に信頼できるかどうかは、やっぱり自分で調べて確認するしかありません。

けれど、全部に対してそれをやるのはとても大変(もちろん、自分で調べるのはすごく大事なことだけれど)。

そこで、ライターの私から「見分け方」の目安をひとつ、お伝えします。

それは「デメリットも記載されていること」。

例えば薬の記事で言えば

「この薬を好んで飲むドクターが多いけれど、この薬は他よりちょっと高いです」

とか

「この薬には副作用が起こる可能性もあって、このような症例があります」

とかね。

 

褒めているだけの記事は、ほぼ広告・宣伝目的、または本当にそれをおすすめしたいというファン精神がある記事です。

本当におすすめなら良いのだけれど、でも真意がどこにあるかを見つけるのはちょっと大変だったりもします。

デメリットや都合の悪い話も書かれている記事は

「本当に読者のためになる内容を発信したい」

という運営側の気持ちの現れです。

そういうスタンスのサイトに掲載されている記事は、信用度が高いかなと思います。

 

が、最後に!

それでも自分で情報収集して調べることが何より大切です。

そこを忘れずに。

 

ベトナム ニンビン紀行 BICH DONGで汗まみれ

THAI VI Tampleを見学したあとは、2㎞離れたBICH DONGまで自転車で向かいます!

折しも時間は昼前で、だんだん強くなる太陽光線。

日焼けを心配してちょくちょく自転車を止め、日焼け止めを塗るのですが……

全然効いている気がしない。

 

BICH DONGまではそこそこ広い道沿いを自転車で行くのですが、車も少なくて道も平たんなので快適です。

岩山のトンネルの間を抜ける

こういう光景を見ると、ニンビンが岩山だらけの町なのだということを実感します。

そして辿り着いたのが、こちら。

BICH DONG。

売店の奥に自転車置き場

自転車を止める場所を探すと、正面右側の奥が自転車置き場になっている様子。

けれど、屋根があって複数の現地女性(おばあちゃんたち)がいて……

これは、有料の雰囲気。

BICH DONG 自転車置き場の攻防

でも、英語がまったく通じず、値段が分からない。

私の他にも複数の欧米人が自転車を止め、値段を聞いて顔をしかめたり、「ここに自転車置くの止める?」みたいな雰囲気で話し合っています。

なにやら不穏な雰囲気……

でもせっかくここまできたのだから、観光したい!

というわけで、たぶんお釣りがくるだろうと10万ドンをおばちゃんに渡すと、引換証のような紙を手渡されました。

………。

っていうか、自転車一時預かりで10万ドン(日本円で100円)って、ベトナムにしちゃ高くね!?

え、え、ちょっとまって、そもそもここはいくらで自転車が置けるの、おつりはないの?

と焦る私は、自転車を置くか置かないかで話し合っていた欧米人夫婦に声をかけてみました。

すると

「ここ、高いわ。だって自転車停めるのに1万ドンもするっていうのよ!」

と妻が!

おいおい、ちょっと待て、私は今10台分の料金払ったぞ!!!!!

ちょうどそこに、おそらくベトナム人だと思われる観光客もやってきたので、その人に事情を話し、おばさんに「お釣りを渡すように交渉」してもらいました……

しぶしぶ仲間からお金を貰い、それを私に手渡すおばちゃん。

英語が通じるベトナム人が来てくれてよかった、とホッとする反面、おばちゃんのずる賢さに一気に下がるテンション。

……なんか、嫌な感じ……

けっきょく欧米人夫婦はお金を払って自転車を止めることが納得できなかったようで、観光を諦めて帰っていきました。

 

BICH DONGのすぐそばまで来てしまうと、本当に他に自転車を置けそうな場所はありません。だから、有料でここに置くしかないです。

けれど!

私はBICH DONGの観光を終えた後「……あ!」と気づきました。

というのも、BICH DONGに続く道路の少し手前には、道沿いの複数のカフェがあり、格安でココナツジュースや水が売られています。

BICH DONG手前に並ぶカフェ

たぶん、先にそこに行って、水かココナッツジュースを買ってから

「ちょっとそこで観光してくるから、自転車おかせてもらえないかな」

と言えば、OKしてもらえたのではないかと……!

というのも

冷え冷えのココナッツジュース!

BICH DONGの観光を終えたあと、あまりの暑さに道沿いのカフェに入り、ココナッツジュースを頼んだのです。

すると、店頭に並んでいるココナツではなく、わざわざ奥の冷蔵庫の中から冷えたココナツを出してきてくれました。

しかもこのお店のおばあちゃんがとってもフレンドリーで、同じテーブルについて、店に飾られている家族写真を差し「あれは私の子ども達、あっちは孫」みたいなことをベトナム語で説明してくれます。

英語は全然通じませんが、なんとなくわかりました!

すごく感じが良かったので……

おばあちゃんと一緒に記念撮影♪

 

カフェのおばあちゃんと

こんな良い雰囲気のお店だったので、たぶん頼めば快く自転車置かせてくれそうだったんだよね!

私は観光を終えた後にそれに気づきましたが

ニンビンはとっても暑いので、BICH DONGに行く前と行った後に寄り、それぞれ飲み物を買ってあげたら、それで喜んでくれると思うのです!

どっちにせよ、熱くて汗をかいた体にココナツジュースはしみわたるし、おばあちゃんの笑顔も良いしで、楽しい時間でした。

BICH DONGの観光の前後には、大通沿いのカフェに入ることをおすすめします!

肝心のBICH DONGは……

BICH DONGは岩山に囲まれた古い寺院で、緑色の池に囲まれています。
蓮に覆われた池
比較的新しい寺院の建物

池の上の通路を渡り、古びた石の門をくぐった先にあるのが、まだ新しい寺院。

この寺院から、岩山を上る険しい階段があって……

酷暑の中、階段を上がります!

階段を上った先には

少し年期を感じるお寺が。

みんな写真を撮っているけど……

これが何なのか分からない(汗)

で、さらにここから

また階段を上がります!

上まで登ると、見晴らしを楽しめたりもするのですが、とにかく暑い!

 

そうそう、実は……

岩山の中

岩山の中、洞窟になっているところにも入れるようになっています!

日差しがさえぎられるとひんやりして涼しいのですが、ゆっくり座って休めるようなスペースはありません。

ちなみに、ここではおじさんがかなり強引に火のついたお線香を渡してきます。

寺院内にはお線香を指す壺があるので、そこにお線香を差すと線香代を求められます

自転車置き場攻防直後で少し気が立っていたので

「あなたが勝手に渡してきたものに対して、払う義務はない!」

と日本語で撃退し、お線香を突き返しました。

腹が立った、言いたいことがあるときは、もう日本語できっぱり言いましょう。

 

通じます!

 

と、まあ、BICH DONGってこんなところ。

BICH DONGに入る前のカフェは良かったけど、あとはどうだかな~……という感じ……

他の記事で書きますが、岩山を上って高い場所からニンビンの風景を眺めるだけなら、MUA CAVEのほうがずっと面白いし、寺院ならBAI DINHのほうが迫力です。

何かよっぽどの理由がなければ、BICH DONGは特におすすめしません。

 

 

 

 

 

ベトナム ニンビン紀行 Thai Vi Templeに行ってみた!

さてさて、この記事は2019年1月に書いていますが、旅行をしたのは5月です。

正月休みののんびりしている今、書いておこう!と、旅行を思い出しながら記録を綴っています。

ニンビンに到着して2日目の朝。

朝食を取るためにLys Homestayの1階に降りていくと、1人の白人女性が食事中……

階段を下りてきた私とテーブルについていた彼女の目が合います。

「……!?」

なんとこの彼女、サパで一緒にトレッキングしたアメリカ人の女の子でした!!!!!

本当なら「うわーーー、偶然!」と喜ぶところですが、

彼女にはいろいろ思うことも多く……。また、彼女も私に対してまったくフレンドリーではなかったので

気付かないふりで「Good morning」とだけ声をかけて離れたテーブルに。

朝食を摂っていると、ホームステイのママさんから「今日はどこに行くの?」と声を掛けられます。

まったくニンビンの観光地について調べてもいなかったし、仕事も少ししたかったので

「まだ考えてない」

と答えると、ママさんが超笑顔で一枚のプリントを手渡してきました。

それが、ママさん手作りの「宿から行けるおすすめ観光案内地図」だったのです!

Lys homestayのママ手作りの観光マップ

すっごくおおざっぱな地図ですが、宿からの距離がキロメートルで書いてあり、「自転車で行けるところもあるよ」とのこと。

地図右下エリアの★マークが宿、そこから左側は「自転車で日帰り旅行できる距離」とのことだったので、

  • 宿から約1㎞のThai vi Temple
  • 宿から約2kmのBICH DONG
  • 宿から約7㎞のBIRD VALLEY

の3箇所に行ってみることに!

往復14kmのお1人様自転車ツアーです!

タムコックでは自転車レンタルができる!

ハノイからニンビンに来て驚いたのは、

道路がちゃんと舗装されていて、道端にやたらバイクが止まっていないこと!

たとえばハノイでは歩道すら埋め尽くすほどのバイクで、車も多くて、とても自転車でなんて走れません!

また、道路も段差が多くてガタガタ。

けれどニンビンは道が平坦できれいに舗装されているうえ、田舎で人も少ないので路上駐車しているバイクが少なく、自転車で安全に走りやすいのです。

というわけで、自転車に乗っている観光客も多い!

試しにタムコックの湖周辺まで行ってみると、湖の周りにレンタル用自転車がたくさん並んでいました!

値段を聞くと、1日8万ドンくらい(記憶が……。すみません)。

「新しい自転車だからおすすめ」と言われ、ママチャリを借りてみました。

タムコック湖周辺には複数のレンタル自転車屋さんがいて、それぞれ値段が違う様子。

いろいろ回って安いレンタル自転車を探すのも楽しそうです。

タムコック湖から続く川へとたくさんのボートが出ています。のどかな光景

いざ、THAI VI Tampleへ!

自転車を手に入れたので、宿から一番近い観光名所(?)THAI VI Tample へさっそくGO!

ニンビンは「陸のハロン湾」と言われていて、水田の中ににょきにょきとたくさんの岩山がそびえています。

一見すると日本と変わらないようにも見える

道の左右にそびえる岩山を緑が覆い、なんとも不思議な雰囲気。

日本っぽいけど、岩山のこんもりした形は日本ではみかけないもの。

なにより、5月の日本はこんなに暑くない!(朝の時点で30度越え)

 

ほどなくしてThai Vi Templeに到着しました!

Thai Vi Temple

白い石造りの立派な門。お寺の前の空き地に自転車を止めて中に入ります。

 

Thai Vi Templeの境内

まだ朝早いからか、観光客の姿はまばら。

数名の欧米人とアジア人のグループがいるのみです。

新しい寺院なのか、とてもきれい。

Thai Vi Templeの本堂内

本堂の中にはござが敷かれ、赤いシャツを着たたくさんの人達がお祈りをしていました。

なぜ赤い服を揃って着ているのかは不明。

寺の左右には漢字の表記。

……不思議です。

ニンビンの岩山に囲まれてたたずむThai Vi Temple

写真だと分からないのですが、とにかく暑い!

まだ午前中なのに、たったい1㎞しか自転車をこいでないのに吹き出す汗。

ミネラルウォーターを飲みながら、本堂の周りをぐるっと歩いてみると……

ジャックフルーツの木があちこちに

樹の幹に、なにやら黄緑色の大きな木の実が……

「これはなんだろう?」と(多分)話し合う人々を横目に、私も写真を1枚。

宿に帰ってママさんに写真を見せ「これは何?」と聞いたら、ジャックフルーツでした!

宿の庭にも生えてきたので、ニンビンではとても一般的なフルーツのようです。

(多分)野生のヤギたち

寺の裏にはたくさんの野生だと思われるヤギたちが!

人には慣れていなくて近づくと逃げていくのですが、かわいい……

サパではひたすら水牛(バッファロー)ばっかりだったので、癒されました!