私は英語力向上のため、スカイプでフィリピン人の先生から英会話を習っています。
もう3年くらいになるかな。
まだまだですが、始めたころと比べると格段に話せるようにはなってきました。
で、先日。
中年の女性の先生と話していたところ、私が「朝ごはん食べたけど、お腹すいた」と話したら(午前10時くらいのレッスン)、先生が「私は朝ごはん食べない習慣になっちゃった」と。
「朝ごはん食べないと、お腹すかない?」と私がたずねると、先生曰く
「娘が朝5時に出かけるから、その前に起きて娘にお弁当を持たせなくちゃいけない。食べてる余裕がないのよ」
朝7時から授業が始まる、これがフィリピンの「普通」
ええええ、朝5時に出かける!?
先生の娘さんは高校生。
なぜそんなに早く学校に行くのかと、なんと驚きの返答が。
「フィリピンでは子どもが増えていて学校が足りない。だから学校では、1日に2サイクルで授業をしている。私の娘は、午前の授業を受ける生徒なの」
……なんと!!!!!
学校の二期作!!!!
増え続ける子供に対し、学校の建設が間に合わないため(もしくはもう建設を諦めたのか)、フィリピンの学校は「午前コース」と「午後コース」があるのが普通。
午前コースは朝7時から授業が始まりお昼まで、午後コースは13時くらいから授業が始まり18時ころに終わるそう。
確かにこうやって対応すれば、子どもが多くて学校が足りなくても授業はできるよね。
スゴイ………
フィリピンの過酷な交通事情、学校まで片道2時間
けど、ちょっと待って。
朝7時から授業なのに、娘さんは5時に家を出るの?という疑問が。
早く行って自習でもするのか、それともクラブの朝練か?と思ったのですが、答えはどちらもNO。
正解は「スクールバスで学校に行くけれど、渋滞がひどくて学校まで2時間かかるため」とのこと………!!!
そのため、娘さんは5時に家を出る時、ママに作ってもらったお弁当(たぶんサンドイッチとか)を持って行って、バスの中で食べるのだそう。
で7時に学校に到着して授業が始まるというわけ。
「そんなに遠いの?」
と聞くと、距離的には大して離れていないそう。
先生の家はマニラにあり、家のすぐそばで鉄道を作る工事をしているそう。近所に駅ができる予定で、学校のそばにも駅ができる予定。先生の家と学校の近くの駅は、駅3つ分しか離れていないとのことで……
「早く鉄道が開通して、電車で通学できるようになるといいね」
と話したのですが、駅が開通する頃には娘さん、卒業してそうだな……
ちなみに授業が終わったあと、またバスで帰宅するのだけれど、それも片道2時間。
帰りはずっと寝てくるのだそう。
通学に往復4時間、これがマニラの子どもたちの生活。娘さんも大変だし、それをサポートするお母さんも大変。
自転車なら渋滞関係ないのでは?と思って聞いてみたこともあるのですが、爆走する車やバイクが多く、信号無視も当たり前。また、誘拐も多く、あらゆる意味で
「自転車は危ないから」
ということで、スクールバスを利用するのが一般的なようです。
また、道路もボコボコなので自転車での走行には適していないんですよね。
2サイクルで授業をしている学校がある、ということが驚き。でもこれはフィリピンではふつう。
そんな文化の違いを知れたことが新鮮で嬉しい、そんなレッスンでした。
あー、フィリピン、行ってみたいな。