乙女の祭典に行ってきました 

今月初旬、池袋のサンシャインシティで行われたAGF2017(アニメイトガールズフェスティバル)を取材で訪問させていただきました。

微オタクではあるものの、オタクの祭典といえばコミケ、くらいの知識しかありませんでした。
AGFはオタクの祭典ならぬ、乙女の祭典。
そういう祭典があるということも、今回のお仕事をいただいて、初めて知った次第です(汗)

コミケには興味があって
(一度くらいは行ってみたいなあ、でもそんな機会もないしな)
と思っていたのですが、
似たようなイベントに訪問するチャンスをいただきドキドキワクワクで取材の準備をしました!

アニメイトガールズフェスティバル2017

初日、会場の少し前に到着するようにと池袋に降り立つと、サンシャイン方向に向かって、たくさんの女の子がキャリーバッグを引いたり、痛バを持って歩いていました。

彼女たちの間に紛れ、いろいろな痛バを横目で眺めがらサンシャインシティへ。
サンシャインシティにはものすごい数の女の子たちが!

後から調べたところ、二日間の開催期間中、なんと累計8万人もの乙女たちが来場していたのです。
これはAGF史上最多の来場者数だったとのことで、確かに会場内もものすごい熱気で満ち溢れていました。

私は2日間にかけて、複数のステージとブースを取材させていただきたのですが、
すごく不思議な気分でした。

今回いただいた取材のお仕事以外にも、乙女系ゲームのレビューを書くお仕事をいただくことが多いため、
人気のアプリはだいたいスマホに入っていてプレイしています。
私自身、最初は仕事の参考に、と思ってプレイしいたのに、いつのまにか「面白い!」と感激してしまうことも多くて(いい年なのに)
夢中になってプレイしているタイトルもあるくらいです。
まあ、つまりそのくらいクオリティの高いゲームが多いということなのですが。

今回取材するにあたり、私自身もプレイしているゲームのブースで
ブースで物販しているものを買うために列をなす乙女たちの姿を見て、
そしてブース脇でそのゲームを作りプロモーションする側にいる方にお話を伺うという体験をしました。

普段、自分がゲームをプレイしているときは、作り手や運営側のことなんて全然考えていないのですが
こういう人たちがいて、ゲームが世に出ているんだよなあ、と実感しました。

取材した話を元に作成した原稿を、確認のために取材元に送ったところ
取材から数日しかたっていないのに「あの時お話したことと変わった部分があって……」と連絡をいただき
「ああ、いまも現在進行形で開発中なんだな」
と、すごい勢いで進行させているのであろう、運営側の空気感に少し触れるという経験もさせていただきました。

なんだか、新鮮で、不思議でした。

作り手側には作り手側が伝えたい情報があり、
プレイヤー側には知りたい情報があって

その間をつなぐのが、私の仕事なんだ!
ということに、なんだか今回初めて、しっくりきたというか、腑に落ちたというか。

「私は、ジョイント部分にいるんだな」

ということが、実感できたお仕事でした。

乙女たちの経済効果

今回、会場をウロウロして気づいたのが

乙女たちのグッズ購入にかける熱意!!!

販売されているグッズの多くは、缶バッジやアクリルキーホルダーなどですが、自分の推しキャラのアイテムを手に入れるためとにかくたくさんのグッズを購入しています。

その、買っている数がすごい。
ダース買いならぬ箱買いする勢いです。
そして会場の隅で、買ったアイテムを開封する乙女たち。

アイテムはブラインドになっていることが多く、中に何が入っているか分からないのが普通なのです(今回初めて知りました)
そのため、自分の推しキャラや欲しいキャラのアイテムが入っていない場合は、それを持っている人とトレードしたり、ということが会場の外で行われ、トレーディング専用エリアも儲けられていました。

取材の合間、サンシャインシティ近隣のカフェで食事をしたり休憩をしたりして時間調整することも多かったのですが、だいたい隣の席ではもくもくとAGFで買ってきたグッズの袋を開封する女の子の姿が。

中には友達同士で力を合わせ、皆でひたすら開封し
希望のキャラが入っていると
「出たー!」
と喜ぶ様子があちこちで展開されていました。

サンシャインビルの1階には、シアトルズカフェというカフェが昔からあり(スタバみたいな感じです)ここはそんなに混んでいないことが多いので、お気に入りのカフェなのですが
AGF期間中は、ここでもグッズを開封する女の子たちの姿が。

その様子を横目で見ながら
「………何個買っているんだろう、いくら払ったんだろう」
という疑問がむくむくと湧き上がってきたことは言うまでもありません。

買ったアイテムを大きな紙袋に入れる様子を見ながら
「1万?2万?……人によっては、3万とかそれ以上かも」
と考えていて、ふと気になったのが、AGFの経済効果。

AGFの会場に入場すること自体に入場券が必要です。
チケットは数種類あるのですが、一般チケットが1800円。

AGF来場者臭の8万人には、サンシャインシティの会場に来た人だけでなく、シネマでのイベントや街中のイベントエリアへの来場者数も含むため、
少な目にみて7万人が一般チケットを購入したとすると

7万人×1800円=126,ooo,ooo円

ケタが多すぎてぱっと見で分かりませんが、1,260万円です。

さらに、7万人がひとり1万円ずつブースで物販を買っていたら、物販購入代だけで700,000,000円。7千万の売り上げがあったわけです。

少なく見て。
少なく見た金額です。

おそらく、AGFに来た乙女たちはもっともっと買い物をしています。
1億円ちかいお金があの2日間で動いていると考えても良いでしょう。
私の大雑把な計算ですが。

……すごいな、female OTAKU!

社会保障がどんどん削られて税金は高くなり、庶民の生活は苦しくなる一方ですが、乙女たちが生み出している経済効果は絶大だと思われます。

そんなある意味ショッキングで、そしてお祭りの雰囲気がとっても楽しかったAGF。

以下のような記事を書かせていただきました。

AGF2017 注目ブースレポ第1弾!
AGF2017『私立IKEMEN学園』ステージ&ブース
AGF2017『バンドやろうぜ!』ステージ&ブース

とても不思議で、熱い空間でした。
あの空間を味わえるという経験ができたのは、ある意味とても幸運だったのかなと思います。