ベトナム 夜行列車でラオカイに到着、サパまでの移動

早朝、ラオカイ駅に到着した夜行列車。

この後サパまで移動するのですが、調べたところによると駅前にはミニバスの客引きがいっぱいいる様子。

スーツケースを引きずりながら列車を降りると、ホームは屋根のない野性味あふれる青空式でした。

ミニバスのドライバーとサパまでの料金を交渉

そこにすでに複数のミニバスドライバーがいて「ミニバスに乗る?」と聞いてきます。

また吹っ掛けられるのでは……

と心配だったので、そこにいたセバスチャンに「ミニバスに乗る?(一緒に行こうよ)」と話しかけたところ、セバスチャンは、すでにトレッキングツアーのピックアップを予約しているとのこと!

それならダッカーと一緒に、と思ったのですが、ダッカ―が列車から降りてこない!

困ったなあ、と思いつつ一緒にミニバスに乗る人を探してスーツケースを引きずりながら、他の観光客たちと歩いていると、一人の女性が「サパまで行く?」と話しかけてきました。

お、旅仲間?と思ったのだけれど、彼女は小さなポシェットしか持っていない……

彼女もミニバスの客引きでした。

 

彼女の夫だと思われるドライバーがホームの先で待っていたので、

「サパまで行くけど、いくら?」と聞くと20万ドンとふっかけてきます!

事前にネットで調べたら、7万ドンくらいって書いてあったたけど?と思い「高い!7万ドンにして!」というと「じゃあ18万ドン」……というように交渉が始まり

結局14万ドンで乗ることに。700円か……

高いけど、しかたない。

諦め気分でじゃあ14万でいいよ、とOKし、バスまで移動。

ラオカイ駅

駅の外には、たくさんのミニバス(シルバーのワゴン車)が止まっていました。

そのうちの1台に案内されると、乗客は私一人。

乗客が揃うまで出発しないと聞いていたので、そのままバスの中で待つことに。

シンプルなお餅を買う

すると、ビニール袋を両手に下げた女性が近づいてきて食べ物を売りに来ました。

片手にバゲット、もう片手になにやら緑の葉っぱに挟まった白いものを持っています。

その緑のほうを指さして、購入。

値段交渉の末4万ドン(200円)

丸い笹の葉っぱに挟まれているのは……

 

白いお餅でした

特に味付けしていないお餅だったのですぐに飽きてしまったのですが、なんというか優しい味でした。

他の乗客を待つ間、駅前の様子を眺めます。

カラフルなホテルが立ち並ぶ駅前。

ずらりと客待ちをしているタクシーとミニバス。

早朝だというのに、どこからか大音量の音楽が聞こえてきて、静寂さとは無縁です。

車の中にいても、と車を降りると、なんと別のミニバスにセバスチャンがいるのを発見。

置いてきぼりにされたセバスチャン

私に気づいてバスから降りてきたセバスチャン。

煙草に火をつけて吸いながら

「予約していたバスは、自分ではない人をピックアップして行っちゃったんだ」と……!!!

えええ!それは大変……

「じゃあトレッキングツアーは?」

と聞くと、ため息をつきながら

「今、連絡しているところ。どうなるかわからない」

という返答……

可愛そうすぎる。

ひっきりなしにスマホを使い、何かのメッセンジャーでやりとりをしていました。

とりあえず、他のミニバスを使ってサパまで移動することにしたようです。

こんなこと、あるんだね……辛すぎる。

 

サパでは、私もトレッキングツアーに参加したいと思っていたのですが、ハノイからラオカイまでの列車のチケットを手配してくれた日本人向け旅行者のスタッフさんにツアー予約について相談したところ

「トレッキングツアーはホテルで予約したほうがいいです。ホテルがちゃんと『この人がこのツアーに参加している』というのを把握しているので、トラブルが起こった際にすぐ対応してもらえます。稀に『置いていかれてしまった』という話もききますが、ホテルで予約していたらサポートしてもらいやすい」

というアドバイスをもらっていたのです。

何かしてあげたいけど、何もしてあげられず。

セバスチャンとはその場で別れました。

彼が無事にツアーに参加し、ホームステイできていれば良いです。

ミニバスに押し込められ、サパまで移動!

さて、結局私の他に乗客が見つからなかったようで、40分ほど待ったのち、他のミニバスに移動するように言われました。

ミニバスの中はすでに満員。私以外、全員欧米人!

満員になったバスはラオカイの駅前を出発し、サパへ向かいます。

途中、荷物を積み過ぎて超のろのろ運転しかできなくなったトラックを追い越したり、くねくねの坂道曲がり坂を曲がり切れずに山側に半分横転して立ち往生しているトラックを追い越したりしました(ワイルド……)

日本では見かけない野性味ありすぎるベトナムの車事情です。

険しいヘアピンカーブを上がっていくと、棚田と雲海が見えてきます。

景色は絶景!

1時間ほどのバスの旅でしたが、車窓からの風景は美しく、皆、窓の外を眺めて写真を撮っていました。

さて、私が事前に調べた話では、ミニバスに乗るとホテルの前まで連れて行ってくれるとのことだったのですが、サパの中心部で強引に全員下ろされました。

ミニバスが到着したと同時に、ワイワイと民族衣装を来た女性たちが近寄ってきてミニバスを取り囲みます。

そしてバスを降りた乗客たちに「どこに泊まるの?」と話しかけて……来るけど、これって何やらいろいろ営業のニオイがする!

疲れていたこともあり、その場にいたタクシーにさっさと乗り込んでホテルまで連れて行ってもらいました。

ホテルまでほんの数分でしたが、道が分からないので、これでよし。

タクシーの値段は6万ドン(約300円)でした。

早朝チェックインOK!ロクサナホテル

さて、私がエクスペディアで予約していたのが、ロクサナ サパ ホテル(Roxana Sapa Hotel)。

通りから階段を上がった先にあるホテルで

「この石段をスーツケースを持って上がるのか……」と正直げんなりしたのですが、すぐにスタッフが気づいてやってきて、スーツケースを運んでくれました。

そして予約していることを伝えると、すぐにお部屋を用意してくれ、なんと朝8時の早朝チェックインが可能に!

うそ!

親切過ぎるでしょう!

荷物だけ預かってもらって、小一時間程度休憩させてもらえたらそれで良いと思っていたので、嬉しすぎる対応でした。

通してもらったお部屋はこちら。

4階、山側のお部屋で……

窓の向こう一面に、迫る山肌と雲!すっごい、絶景!

(でも実は、ホテルの両隣で新しいホテルを建設中で、工事の音がけっこうして(笑) 正面はいいけど、左右は工事中、というなんとも不思議な光景でした)

お部屋もとても広くて綺麗で

パソコンを置いて作業できるスペースもちゃんとありました!

 

 

収納スペースもたっぷり。

スリッパというかサンダルがありましたが、ちょっとチクチクして痛いので、私は持参したビーチサンダルを部屋の中で履いていました。

バスルーム。

シャワーとトイレの間に仕切りが無いので、シャワーを使うと辺り全体がビチャビチャになるタイプです。

でも温かいお湯がちゃんと出ます!

 

部屋まで案内してくれたフロントスタッフの男性に、トレッキングツアーに参加したい旨を伝えたところ、その場ですぐにスマホで確認し、手配してくれました。

私が予約したのは、翌日の6時間12キロのツアー、400万ドン(2000円)

楽しみです!

 

まずはシャワーで汗を流し、着替えて一休みしてからサパの町を探検することに……

 

ああ本当に、チェックインできてよかった……!

ロクサナ サパ ホテル

スタッフが本当に親切で、行き届いたサービスを提供してくれました。
居心地の良いホテルだった……おすすめです。
1泊2000円程度、朝食込。