自粛ムードの世の中ですが、私はこのコロナ禍で新しい人と出会うチャンスが減ってしまったことをどうにかしたく、積極的に自宅外に出るようにしました。
2021年2月よりADDressという多拠点生活プラットフォームサービスの利用を始め、あちこちのシェアハウスやゲストハウスで生活。
そして、3月末~4月にかけて、奈良を訪れました。
奈良には、阪急奈良駅のすぐ近くにゲストハウスと連携しているADDressの拠点が、そして桜の名所である吉野にも拠点があります。話には聞く「吉野の桜」、一度はこの目で見てみたいと、初めて訪れた吉野は……
大和上市のノスタルジックな街並み
私が滞在したのは、近鉄吉野線の終点・吉野駅から二つ上り方面のある駅「大和上市」。
初めて訪れた場所でしたが、駅前から続く通りが、ザ・日本。
太平洋戦争で奈良は空襲を免れた地域が多かったらしく、古い町並みがそのまま残っています。
残念ながら、一部新しく立て直している家もあるのですが、それでも古いまま残っている家が多く、タイムスリップしたかのような気分に……
昭和20年代?30年代??にいるのではないかという気分になります。
昭和レトロのかわいい建物。
奥のハート型の窓とピンクの壁、丸いフォルムの壁がとてもメルヘン!
この建物ができた当時、この周辺に住む女の子たちが胸をときめかせたのだろうなあと思います。
木材を多用した立派な日本家屋も!
こんな街並みが約1キロに渡って続くのです。
大和上市、失われた日本らしい町並みを探している人には宝物のような場所かもしれません。
大和郡山も散策
このときは2週間ほど奈良に滞在したので、奈良市と吉野町以外の場所にも足を伸ばしました。
金魚の街・大和郡山も、桜が終わる頃に訪れました。
大和郡山も昭和初期以前の建物が多く残っている街で、風情のある街並みを楽しめます。
私は町の人におすすめしてもらった、町屋物語館を訪れました。
とても珍しい3階建ての古民家は、もと遊郭と楼主の自宅。中は自由に見学できます。ボランティアで案内をしてくれる方も事務所にいるので、時間があればぜひ館内の説明をしてもらってください。
3畳のお部屋は、遊女が住み込みで生活をしつつ、客を取っていた部屋だそう。
そこで仕事をしていた(おそらく売られたであろう)女性を思うと胸がつまります。
この建物は赤線防止法以降は下宿として使われていたそうで、昭和40年代・50年代は普通の学生さんや会社員の方が生活していたと思われます。
ハート型にくり抜かれた壁。
この形は神社にもいたるところに見られる、日本古来から伝わる形だそう。
1時間ほどかけてたっぷり館内を見学したあとは、和カフェモリカで一休み。
急須と器のやさしいフォルムと色合いに癒されます。
あんこがたっぷり乗ったよもぎ餅をいただきました。とても美味しかったし、お腹に溜まった~!
大和郡山に行かれる方、おすすめです。
城跡から見下ろす大和郡山の町並み。
ゆったり時間が流れる、いい街でした。