【別府編】温泉巡りしながら、お仕事というのもアリなんじゃない(1)

自粛ムードの世の中ですが、私はこのコロナ禍で新しい人と出会うチャンスが減ってしまったことをどうにかしたく、積極的に自宅外に出るようにしました。

2021年2月よりADDressという多拠点生活プラットフォームサービスの利用を始め、あちこちのシェアハウスやゲストハウスで生活。

そして、2月末より大分県に来ています。

ADDressの拠点が温泉の聖地・別府にあることと、寒いのが大の苦手で体温が低すぎる自覚があるため、温かく体温を上げやすい環境を手にいれるため、別府で「仕事をしながら温泉巡り」しています!

別府・地獄めぐり

別府に来たら「地獄めぐり」でしょ、ということで、天気の良い日を選んで地獄めぐりも楽しみました。

地獄めぐりとは、熱湯(温泉)と蒸気が噴出している「地獄」をめぐる観光コースで、別府にはたくさんの「地獄」があります。それぞれの地獄は観光名所になっているので入場料がかかるのですが、そのなかでも7つの「地獄」は「地獄めぐり共通券(税込2,000円・2日間有効)で入場できます。

というわけで、この地獄めぐり共通券を使って見学できる地獄へ出かけてきました。

鬼山地獄

鉄輪温泉地区から一番近い場所にある「鬼山地獄」からスタート。

ここではワニを飼育していて、なぜかマレーシアの伝統的な住宅が1棟あります。

ここの地獄はとにかく蒸気がすごい……!

なにがなんだかわからないけれど、迫力に圧倒されたあと、たくさんのワニを飼育しているスペースを見学しました。

ワニ、大きかった……

かまど地獄

次は、鬼山地獄を出てすぐ北側にある「かまど地獄」へ。

この地獄、鬼滅の刃関連の展示が入り口の近くにあって、なぜだろうと思ったら「竈門地獄」なんですね……!

しかも、藤の花もあるのだとか。

まさに、鬼滅の刃!

この竈門地獄、1丁目から6丁目まで、それぞれ趣の違う地獄があって

泥の中から泡がボコボコ出てくる1丁目、

鬼の人形が飾られ、蒸気が噴き出す2丁目、

温泉に含まれるシリカの、鮮やかなブルーが美しい3丁目

4丁目は1丁目より赤茶色の泥で、吹き出し口の周りに土手ができています。

ここで、職員さんが蚊取り線香の煙を吹き出し口に向けて吹きかけるというパフォーマンスを見せてくれました。

すると、蒸気の周りが一瞬で真っ白に……!

なんでも、吹き出し口の周りには目には見えない温泉成分がたくさんあって、それが蚊取り線香の煙を吹きかけることで反応を起こし、可視化されるそう。

ちょうどこの時、かまど地獄にいる客が私だけだったこともあって、5丁目、6丁目の地獄でも同じように「煙を吹きかける」実演をしてくれました。

とても広い5丁目は、白濁した美しい水色。

この色もシリカによるものですが、雨がたくさん降ると色が変わるそう。

エメラルドグリーンになるときがあるそうなので、その色も見てみたい……

6丁目も泥色の中から、ごぼごぼと大きな泡が沸き上がる地獄でした。

6丁目まで見終わると売店があるので

温泉卵(80円)や温泉まんじゅう(150円)を買って食べたり、

足湯に入れたりしちゃいます。

盛りだくさんで、かまど地獄はかなり堪能できました。

海地獄

かまど地獄からまたすぐのところに、海地獄が。

こちらは庭園の中にきれいなブルーの温泉の池があり、豪快に蒸気が吹き上がります。

海地獄は地獄前の売店・カフェ・ミュージアム・土産物屋が充実していました。

蓮の花が咲く温室や足湯があるので、ゆっくり過ごせます。

鬼石坊主地獄

海地獄の隣にある鬼石坊主地獄では、灰色の泥の中からぶくぶくと泡が沸き上がる様子が観察できます。

この地獄には温泉も併設されていて、別料金で入浴も可。

どうやら調べると、そのへんの観光案内所で500円で温泉に入れるクーポンがあるようなので(正規料金は620円)クーポンをゲットして行くのがオトクなよう。

白池地獄

鬼石坊主地獄からまた近い場所にあるのが白池地獄。

乳白色にブルーが混じった色と日本庭園の地獄です。

ここでは熱帯魚を飼育する水槽があり、ピラニアをはじめとしたアマゾンの魚を鑑賞できます。

 

さて、残りの地獄は血の池地獄と竜巻地獄。

これまで巡った温泉がある鉄輪地区からは約2.5キロほど離れているので、バスやタクシーを使うといいと共通券を買った時に言われたのですが、調べると歩いても30分くらい。

天気がいいこともあり、Googleマップを見ながら徒歩で向かいました。

血の池地獄

ちなみに、鉄輪から血の池地獄まではほとんどゆるい下り坂なので、徒歩でも楽勝です!

赤い色の血の池地獄。この地獄では皮膚に良い軟膏(1500円)を販売しています。

足湯もあるので、30分歩いた足を温めて疲れを癒しました。

血の池地獄の隣には極楽邸というレストランがあって、ここでご当地グルメが食べられます。

私は念願の地獄蒸しセットを注文。

なんと野菜は全て地元の有機野菜とのこと!

とてもおいしかったです!

竜巻地獄

この極楽邸の隣にあるのが、最後の地獄「竜巻地獄」。

写真も動画もないのですが、30分おきに温泉が吹き上がる間欠泉という地獄で、吹き上がる様はかなりダイナミックです。

5分ほど吹き上がり続けていました。

間欠泉はイエローストーンやアイルランドにもあるそうなのですが、30分起きという短いスパンで吹き上がるのはとても珍しいそう。

柴石温泉まで850メートル!

さて、このあとはバスで鉄輪地区まで戻ろうかと思ったのですが、調べてみると、竜巻地獄と鉄輪地区の間に柴石温泉という温泉があるそう。

市営の温泉なのですが、2種類の内湯に露天風呂、さらに蒸し風呂もある充実した温泉だということで柴石温泉まで行ってみることに。

竜巻地獄からは850メートルなので、また来た道をてくてく歩いて戻りました。

古民家風のこの建物が芝石温泉。市営なので料金は300円(去年値上げしたそう)でしたが、300円とは思えない充実っぷりでした。

蒸し湯や露天で地元の方のおしゃべりにも参加させていただき、とてもいいい時間を過ごしました。

ありがとう~!

さらりとした癖のないお湯で疲れることもなく、体の芯まで温まりました。

寄って良かったです。

地獄めぐりの際には、ぜひこちらにもお立ち寄りを!

かまど地獄が一番好き

個人的には、かまど地獄が一番盛りだくさんで楽しかったです。

たぶん、地獄めぐりの最初のほうに行ったというのもあるんだろうなあ。

飲湯もできたし、足湯もあるし温泉卵食べられたし、地獄の種類も多いしで、大満足でした。

別府に来たけれどゆっくり地獄めぐりする時間がないという人は、まとめて地獄のおもしろいところを味わえるかまど地獄に行ってみることをおすすめします。