私がオシュへやってきたのは、キルギス政府観光局のウェブサイトに掲載されている、オズギョン歴史的遺跡群を見たいと思ったからです。
オシュからマルシュルートカ(乗り合いバス)で行けると、ゲストハウスのオーナーに聞いたので「じゃあ行ってみるか!」と気軽な気持ちでゲストハウスを出たのですが、その先が大変だった……
オシュからウズゲン(オズギョン)には、どうやって行けばいい?
宿の近くのマルシュが通る道に行って、バス停にいる人にスマホでウズゲン(オズギョン)の写真を見せ「オズギョン!マルシュ!この道?OK?」と聞くと、ここじゃないとのこと。
まずはウズゲン行きのマルシュが通る道を探すところからスタートというハードモードな旅のスタートとなりました。
※ゲストハウスのオーナー一家は英語を使用しないためコミュニケーション困難。頼りのアプリ2GIも行き先ウズゲンでは反応せず。自力で探すしかないという状態に。
その後、道を歩く人々に「ウズゲン!マルシュ!」と声をかけて回り、いろいろな人から「あっち」というヒントを得て少しずつ移動していったところ、英語が堪能な女の子と出会い、彼女がGoogle Mapであるポイントをマークしてくれて
「ここに行けばマルシュか乗り合いタクシーが見つかる。行って聞いてみて」
と教えてくれました……!!
それがこちら。タベリクというレストランの前の通りが、マルシュのバス停や乗り合いバスのバスプールになっているようです。
オシュからウズゲン(オズギョン)に行くときは、レストランの反対側の道でシェアタクシーかマルシュを探してください。(マルシュは101番と聞いたのですが、確実ではありません)。レストラン側は、ウズゲンから来たマルシュが通ります。
私はちょうどこのあたりに来たときに、「オズギョン!」と叫んでいるシェアタクシーを見つけて乗車。
私が最後の乗客で、すぐに出発できました。
ちなみに料金は、2022年8月時点で、
- シェアタクシー 100ソム
- マルシュ 80ソム
でした。
ウズゲン(オズギョン)到着!徒歩5分でミナレットに行ける
タクシーが到着したのは、ウズゲンの繁華街だと思われる通りでした。
ここが町の中心部っぽいのですが、見ての通り、いい感じに田舎町な雰囲気。
タクシーを降りて、商店街を少し歩いてみます。
昭和の香りを感じるショッピングセンター?モール?
歩道の両脇に露天が並び、果物や野菜、服を打っています。
人々にオズギョンのミナレットの写真を見せると「あっち」というように指さしてくれるので、それを頼りに歩いていくと…
ちょっとした公園のようなところに到着。この公園の反対側にミナレットがありました。
タクシープールから徒歩5分もかからないくらいの場所です。
ミナレットが見えてきました!
オズギョン歴史建築群を見学
通りからもミナレットは見えますが……
せっかくなので、ミナレットがある公園?の中に入ることに。
大人は30ソムです。
じゃーん!ミナレット!
トクモクのブラナの塔に非常に似ています。
そして、ブラナの塔のように……
登れちゃいます!
うれしいな。
やはり階段はとても狭くて急だけれど、ブラナの塔よりは広めで登りやすそう(手すりもある)。
というわけで、屋上まで!
屋上はこんな感じです。非常に素朴な屋上でした。
後から調べたところ、この屋上部分は1920年代頃に付け足されたのだとか。
ここから誰かが大声でアザーンを叫んでいたのかな?スピーカーで放送だったのでしょうか。
ミナレットの上からは、ウズゲンの街が見えます。
遠くまで家々が連なっていて、けっこう大きい街だったことが判明。
ミナレットがある歴史的建築群の公園はこんな感じで、とてもこじんまりしています。
屋上で出会ったローカルの女の子二人組と写真を取り、ミナレットを降りて聖廟に向かうことに。
写真とは違い、屋根がついていました!
ビジュアル的にちょっとアレだけれど、保存のためならしかたない。
ちなみに、真ん中と南側の聖廟には入れます。
こういうタイルを見ると、どうしようもなく高揚します。
ロマン……!!!
聖廟の中はこんな感じ。石造りの建物内はひんやりしています。
とても素朴な天井。鍾乳石飾りはありません。
南側の聖廟の中から、中央の聖廟方向を見るとこんな感じ。
聖廟からミナレットを臨みます。
見ていただけると分かる通り、人がいません!
全然いません!
ゆっくり見られるけど、夏ってキルギスの観光シーズン真っ最中なのに、こんなに人がいなくていいのかなと思います…
資料館もあるのですが、閉鎖されていました。
しばらくやっていない様子。
というわけで、この公園内は、ゆっくり見ても1時間かからずに見終わってしまう感じでした。
ウズゲンのバザールへ行こう!
街の中心部に戻り、お腹が空いたので食堂を探すことに。
交差点を渡り、果物を売る人の脇を抜けると右手にサモサを売る屋台と併設された食堂が何軒か並んでいます。
そのうち、最も愛想のいいご主人のお店に入りました。
キルギスの食堂って、入り口に水道があってそこで手を洗えるようになっているところが多いんですよね。
これってとてもいいと思う!
日本もこうすればいいのに。
ポテトのサモサとチャイを頼みました。
イランやインドのサモサは揚げてありますが、キルギスのサモサは焼きサモサです。
揚げ物系は油が古いとお腹がゆるくなって危険なのでできるだけ避けたいところ。焼きサモサで良かった!
アツアツでとってもおいしかったです。
笑顔のご主人。
このお店は繁盛していました。ご主人の人柄かな?
このサモサ屋さんの少し先に、バザールへの入り口がありました。
というか最初はバザールだと分かりませんでした。狭い路地のような通路に人が入っていくのを見て追いかけてみたら……
その奥には広いバザールが広がっているだなんて!!!
バザールって興奮する!!
肉屋さんのコーナー。
果物・野菜コーナーは色とりどりで、見ているだけで楽しいです。
さらに進むとカバン屋さんコーナーが続いて…
香ばしいニオイがすると思ったら、穀物コーナーに。
ここは売り手がほぼ全て女性でした。
雑貨屋さんやドラッグストア系には、ほぼ必ず売られている剥き出しの石鹸。
35ソムだから、55円くらい?けっこう大きいので安いと思います。
反対側の入り口に到着。いかにもイスラムな塔とゲートがありました。
このゲートの近くで、オシュに戻るマルシュが乗客を探していました。
運転手さんが「オシュ、オシュ!」と叫んでいるのですぐにわかります。
80ソム払って乗り込みました。
ローカル感ある車内。バザールで買い物をした人たち。
そういえば、ウズゲンもオシュもムスリムが多いエリアのようです。女性も、完全に髪を隠すヒジャブを付けている人が多く、口元も隠すニカブ姿の人もちらほらいました。
オシュまで戻るのだからと、このバスの終点まで乗ることに。
終点は…
オシュの北側にあるバスターミナルでした。
打ち捨てられた感満載ですが、現役で働いているバスターミナルです。
このバスターミナルの南側に両替商が並んでいたので、国境へ行くバスや国境から来たバスがここに到着するのだと思います。