今回のベトナムの旅では、ハノイに滞在するのは到着した日を含めず2日、そのあとサパへ向かいのんびりしようと考えていました。
サパへの移動手段を調べる際、助けになったのがこちらのサイト。
この案内をもとに、夜行列車の旅も味わいたいし、バスから見える風景も味わいたい!と思い、
行き⇒夜行列車
帰り⇒高速バス
でサパへ行ってみることにしました。
チケットはネットから予約できるようですし、ネットから予約したというブログもみかけたのですが、ちょっと不安もあったので、私は上記サイトのリンクから、TNK&APTトラベルさんに予約をお願いすることに。
後日、TNK&APTトラベルの方には他のことでとてもお世話になったので、本当に自分で手配をせず、こちらで手配してもらって顔見知りになっておいて良かった……と、心から思いました。
ハノイ市内はグラブ(Grub)で移動!
サパへ出発するのが5月13日の夜。
13日、午前中に滞在していたホテルをチェックアウトして、荷物を夜まで預かってくれるように頼み、ハノイ駅の北側エリアを散策したのち、夕方にチケットを引き取りにTNK&APTトラベル ハノイ支店のオフィスを訪れました。
TNK&APTトラベル ハノイ支店は旧市街地の東河門近くにあり、その直前まで私がいたタイ湖近くのカフェからはけっこう離れている様子。
タクシーを呼んでもらおうかとも思ったのですがふと思ったのがグラブ(Grab)。
ハノイ市内では、このGrabのヘルメットやシャツを着たバイクのドライバーをよく見かけたのです。
グラブはアプリを使って、自分が今いる場所と行きたい場所を入力すると、そこまで移動する値段とどのくらいで迎えに来てもらえるかが分かり、アプリ上でピックアップをお願いできるサービス。
UBERみたいなものですが、ハノイではUBERは撤退して、今はグラブのみになっているようでした。
一休みしていたカフェでグラブのアプリをダウンロードし、調べてみると、近くにグラブのタクシーとバイクがいっぱいいる!
だいたい3分くらいで迎えに来てもらえそう。
値段もタイ湖から旧市街地まで確かタクシー4万ドン(約200円)、バイク2万ドンくらい(約100円)
安いです。
使い方はとても簡単なので、悩むこともないでしょう。
ハノイ観光では必須かも!
そのままグラブでタクシーを呼んでTNK&APTトラベル ハノイ支店へ向かい、チケットを受け取りました。
手配してもらったのはパンプキントレイン(スタンダード)のベッド下段。片道50万ドン(約2500円)と、帰りの高速バス30万ドン(約1500円)。
日本に比べ、安さが魅力です……
夜行列車に乗る前にシャワーを使いたい!
さて、夜行列車は21時半発。
5月のハノイ市内はとても暑くて埃もすごいので、私は汗まみれ&埃まみれ。
化粧と日焼け止めも落としておきたいので、チケットを受け取ったあとTNK&APTトラベルの方に
「どこかでシャワーだけ使えないかな?」
と相談してみました。
ハノイでは日系のサクラホテルが大浴場があって、お風呂だけの利用もできるとのことだったのですが……
「女性用の大浴場があるのはサクラホテル3だけなんです。ここからけっこう距離もあるので、シャワーだけということなら、近くのミニホテルがおすすめですよ」
とのこと!
ハノイにはサクラホテルが複数あり、女性が入れる大浴場はそのうち1つにしかなくて、旧市街地からはだいぶ遠いようなんです。
で、ハノイ市内のミニホテルでは、だいたいどこでもシャワーだけを貸してくれるそう!
「フロントで『シャワー、シャワー』って言えばわかってくれます。タオルも貸してくれて、5万ドンくらい(約250円)です」
と教えてもらいました。
TNK&APTトラベルハノイ支店の隣がミニホテルで、そこでもスタッフの方が先日シャワーを借りたということで、私もそこを利用してみることに。
こちら。
BUBBA BED TOUR です。
フロントにおじさんがいたので、「シャワー!」と言ったら、すぐにタオルを出してくれました。
ちなみにお値段6万ドン(約300円)
写真の奥に見える階段を上がり、3階にシャワーブースが3つ並んでいる部屋があって、そこでシャワーを浴びることができました。
……が、ここで困ったのが、荷物。
リュックには貴重品が入っているし、でもリュックをシャワーブースに入れたら濡れちゃうし。
……どうしよう……
悩んだ末、隣のシャワーブースに荷物を入れ、その上に自分の脱いだ服を重ねて速攻でシャワーを浴びました。
お湯を浴びて顔と首、手を石鹸で洗っただけなのでとても簡単に済ませてしまいましたが、それでも汗を流すって気持ちいい!
幸いなことに誰も入ってこなかったので、荷物を置いていて隣のブースに移動して体を拭き、服を着替えて身支度を整え、シャワー完了!
後から考えたら、TNK&APTトラベルハノイ支店に荷物を預けて必要なものだけ持ってシャワーを浴びに行けばよかったです。
隣なんだしね……
東河門の近くの素敵でホスピタリティの高いレストランで、お腹を満たす
とりあえずスッキリしたので、次はお腹を満たしに近くのレストランへ。
旧市街地から東河門の手前を右に曲がると、次のブロックの角にタイガーズみたいな?すごく派手な外観のお店があるのですが、お店を左手に見ながらさらに道沿いに進んだ先、右手にちょっとおしゃれで人がたくさんいるオープンレストランがありました。
お店の名前は HOA DON BAN HANG
空いている小さなテーブルに座ろうとすると、ウェイターが出てきて「こっちに」と、一段高くなっている広い席に案内してくれます。私、一人客なのに、こんなに広い席に座っちゃっていいんですか!
椅子もテーブルも木製で、しかもとても綺麗に掃除されていて、欧米人のお客さんが何組か入っていたのに納得。
まずはグアバジュースを注文
ハノイでジュースを頼むと、ストローはほぼ必ず、こういう風に丸めた状態で出てきます。
たぶんこれが、ハノイ流の「可愛いドリンク」
ちなみにお味はたぶん100%フレッシュジュース。シロップなどで甘さを付けたりはしていないようで、とてもおいしかったです!
次に食事を注文。
「ベジタリアンなんだけど」
と相談したところ、ナスと豆腐の料理をおすすめしてくれました。
こちらです!
ご飯は、東南アジアのレストランでよくでてくるあの感じなのですが、ナスと豆腐の煮物がとってもおいしかった!
醤油ベースでシソも入っていて、日本人になじみやすい味でした。
非常に非常に満足してお支払いすると、9万5000ドン(約500円以下)
安い~~
店員さんの接客も良いし、とても居心地よく過ごすことができました。
Grubとマイリンタクシーの運転手さんが親切すぎて、泣きそう……
ここからホテルに戻るのに、Grabを使って車を呼んだのですが、入力する「到着先」のホテルを間違えていたことに、Grubを待っている間に気づきます。
私が宿泊していたICON36ホテルはハノイ市内に3ヶ所あり、私はどうやら一番旧市街地に近い場所を入れてしまったよう。
「しまった!」と思い、到着したGrubのドライバーに「入力した場所じゃなくて、ここへいきたいの!」とホテルカードを見せたところ「分かった」と文句も言わず、いやな顔もせずに車を出してくれました……
優しい……
けれど、途中で道が分からなくなってしまったようで(初日のタクシー運転手もそうだけど、どうやらすごく分かりにくい場所の様子……大通りの前なんだけど)
Grubドライバー自らホテルに電話をかけて場所を確認し、ホテルの前まで連れて行ってくれたんです!
申し訳なかったのと、親切が嬉しかったで多めにお金を渡し、おつりを「いらない」と言ったら、「ダメダメ!」というような感じで、日本的な押し問答(笑)
結局、私が押し切り(笑)もらってもらいました。
心があったかくなる時間だったな~
さて、無事にホテルで荷物をピックアップしたら、次はハノイ駅へと向かわなくてはいけません!
ハノイ駅にはA駅とB駅があり、夜行列車が出るのはB駅。
それぞれ距離が離れているそうなので、確実にB駅へ行くため、ホテルの前でタクシーを使えます。
(Grubにしようと思ったのですが、到着先にハノイ駅を指定できず……)
地図を見るとホテルと駅は近いから、ぼられる可能性も低いだろうとタクシーで行くことにしました。
しかし1台目のタクシーに「ハノイ B ステーション! ハノイステーション、B!」と言っても怪訝な顔をして乗車拒否されてしまい!
(通じない……)
と思いつつ、近くでちょうどお客さんを下ろしていた、緑色のタクシー(マイリンタクシー、ぼったくりがなく安心して乗れると評価が高い)を発見して、そちらへ。
運転手さんにまた「ハノイB駅に行きたい!」と伝えると、スマホでマップを開いて「どこ?」と聞かれます。マップの中の駅を指さし「B!」と言ってみると……
「すぐそこだよ」と手で前を示されました。
けれど、ものすごい数の車とバイクが走る大通りは見えるけど、駅は見えない!
しかも私、スーツケース持ってるの!
と、見せたところ、運転手さんは「分かった」というようにタクシーから降りて、荷物を積んでくれました。
で、走り始めてわずか30秒足らず……
「ここだよ」
と。
通りを超えたすぐそこが、駅だった様子(汗)知らなかった……
けれどB駅はそこからさらに少し行った場所だったので、結果的にタクシーを使って正解でした。
駅前で荷物を下ろしてくれた運転手さんに支払いをしようとしたところ、なんとまたしても「いいから、いいから!近かったし!」と、受け取ってくれない!
前日にナイトマーケットで明らかにボラれたと思われる経験をした私は、この運転手さんの「100%親切心な行動」に本当に感激しました。
さっきのGrubのドライバーさんといい、マイリンタクシーの運転手さんといい、こういう人もいるんだな……
結局運転手さんはお金を受け取らずに手を振って走り去っていきました。
……どうもありがとう……。
こちらがハノイB駅の外観。
ヨーロピアン風でなんだかおしゃれです。
が、寝台列車に乗るためにはここじゃなくて、この待合室とチケット売り場がある建物を出た左側に
夜行列車の事務所がありました。
私が乗るパンプキントレインのオフィスに入ってチケットを見せると、「6番で待ってて」と。
先ほどの写真のハノイB駅の駅舎の右側に「6」と書かれた建物があり、そこがどうやら待合所のよう。
「6」に入ると、スーツケースやリュックを背負った人がたくさん待っていました!
発車時刻の30分ほど前になると、ホームとつながるドアが開きます。
スーツケースを押してホームに入ろうとすると、さっと一人の若者がやってきて私のスーツケースを取り上げ、チケットは?と。
駅の係員?
にしては制服じゃないけど……
と怪しみながらチケットを見せると、私の代わりにチケットを制服を着た係員に見せて、そのまま寝台車まで案内してくれた後に、しっかりチップを請求されました……
断ればよかった……
ゆっくり電車やホームの写真撮りながら行きたかったのに!
かなり強引にスーツケースを持って行っちゃうので、お願いする必要もなければはっきり断ったほうが良いです。
ほんと私、こういう場面では良いカモだよね……
なかばうんざりしながらお金を渡し「足りない」という彼に「ありがとう!」と強めに言うと、寝台車のキャビンから出て行ってくれました。
人間の良い面と嫌な面を交互に見る旅行になっています……