イラン到着2日目。
朝起きてホステルのママさんお手製の朝食をいただいた後、バザールに行くことにしました。
イラン旅行の正しい服装とは?ママさんチェック入りました!
ママさんに「バザールに行く」と告げると、ママさんは
「バザールは地下鉄で6つめの駅よ。私も地下鉄に乗って食料品を買いに行くから、途中まで一緒に行きましょう」と。
正直、地下鉄の乗り方とか切符の買い方がよくわからなかったから、それはとっても助かる!
というわけで、出かける準備をしていざ外出、となったときに……
ママさんが、私の服装を見て「それはダメ」と。
その日の私の服装は、裾に長めのレースの飾りがついてお尻の半ばまで覆うトップスと黒のコットンパンツ。頭にはスカーフを巻いていました。
腰の下(お尻が全部覆われる)上着でないと、うるさく言う人がたまにいるから、とママさん。
「ワンピースは持ってる?」
と聞かれたのだけれど、持ってきた記憶がない。
するとママさんは「OK、大丈夫よ、待ってて」とリビングの端に置いてある棚をオープン。どうやらそこに、ゲストに貸せる服が入っているっぽい。
けれどふと「あ、ロングスカートはあった!」と思い出し、ママさんに
「ロングスカートがあるから着替えてくる!」
と伝えて衣装替えしました(^^;
ロングスカートならOKなようで、私が着替えた格好をチェックして「それなら大丈夫」とママさん。
実際、イランの街中を歩いていると、女性たちの多くはチャドルと呼ばれる黒いマントのようなものを羽織っているか、スプリングコートのような形の上着(でも色は黒やえんじ、カーキなど暗め)を着て、その下に黒のパンツをはいている人が多数でした。
ちなみに、これがシーラーズの洋品店にディスプレイされていた女性の洋服。
地球の歩き方を読むと、パンツもスリムやぴったりしたのはダメだと書かれていましたが、現地ではピッタリしたスパッツ的なボトムの女性も多かったです。
お尻の下まで上着の裾で隠れて入れば、そこは大丈夫みたい。
ちなみに、袖も七分袖で大丈夫です。
で、これが観光客たちの服装。
イラン女性たちはダークなカラーを着ていることが多いのですが、観光客はカラフルです。
とにかく、上着でお尻が隠れればいいので、最近流行りのロングワンピースを羽織る重ね着みたいなスタイルでもOKです!
イランに行くときに持っていきたい服【女子編】
イランはとにかく乾燥していて、汗を全然かかないので(かいてもすぐに乾いてしまって、服が汚れた気がしない)実はそれほどたくさんの服を持っていかなくても大丈夫です(5月なら)
インナー数枚と、上に羽織る丈の長い上着、足首まであるパンツ、スカーフ(ストール)があれば大丈夫。
上に羽織るものは、スプリングコートみたいな形のものかチュニック的なワンピースがあれば大丈夫です。あまり目立ちたくなかったら、黒や黒に近いダークな色のものを。
もし適当なものがなかったら、とりあえずお尻が隠れる長さの上着を!
イランに来てみて「私の恰好、浮いてるな」と思ったら、バザールで現地の女性の恰好を見ながら買えば大丈夫!500円くらいで羽織りものが買えます。
ホステルのスタッフを見ていると、制服のように毎日同じ上着を着ていたので、上着は毎日洗うものではないのかも。裾の長い上着は、1着か2着あれば十分です。インナーだけ変えればよし!
頭に巻くストールですが、私は何度か食事中に食べ物をこぼしてストールを汚してしまったので、安物のほうが良いです(基本的にホテルの自室か、ホステルやゲストハウスなら家に入るまではストールを取れません。レストランで食事しているときもストールは頭に巻きっぱなしです)
イランに行くときに持っていきたい服【男子編】
地球の歩き方を見ると「長袖・長ズボン」がベストだと書かれています。確かに日差しが強いこともあって長袖の人が多いですが、半袖の男性もけっこういます。
現地の人はもちろん、ヨーロッパからの観光客だと半袖のTシャツで歩いている人も少なくありません。
ただ、ハーフパンツの人は見なかったように思います。
上は長そでシャツか半袖シャツ(でも、日差しから肌を守る意味でも長袖の羽織りものはあったほうがいい)、下はジーンズなどでも大丈夫。ただし、長い丈のパンツで。
イラン、4月末~5月の気候と服装
テヘラン、カーシャーン⇒朝晩は冷え込む。室内でも厚手のパーカーを羽織っていた。昼間は長そで1枚あれば良し
エスファハン⇒テヘランより暖かい。厚手のパーカーは不要。シャツ的な長袖1枚羽織れば寒くない
ヤズド、シーラーズ⇒昼間は直射日光が強く気温が高い。上に羽織るのは薄手のものが良い。七分丈でもOKだが、紫外線から肌を守る意味でも長袖がベスト。砂漠でも、夜間、朝は寒いというより「長袖1枚着ていたらちょうど良い」気温。
おまけ チャドルが欲しい!
さて、現地にいるイラン人女性たちの多くが、チャドルと呼ばれる黒いマントを着用しています。
このチャドルさえあれば、中には何を着ていても大丈夫だ!と思った私は、チャドルを買おうとバザールの中を探したのですが、売っている店が見つからない……
うろうろしていると、ボトムス専用のお店の店員さん(男性)が「何を探してるの?」と声をかけてくれました。
チャドルを買いたい、と伝えると、お店を閉めて、一緒にチャドルを探してくれたのです!
最初に女性用の羽織りもの(コート)を売っているお店に連れて行ってくれて、お店の店員さんに「チャドルを買いたい」と伝えると、難しそうな顔をした後で生地屋に行くように言われます。
店員さんと一緒に生地屋をたずねると(バザールには生地を売っているお店がたくさんあり、お店のマネキンがチャドルをかぶっています)、生地屋のおじさん曰く「チャドルは自分で仕立てて着るんだよ」とのこと……!
なんと、まさかのお手製だった。
たしかに自分で仕立てないと自分の身長にちょうど合う丈にならないものね!?
残念ながらソーイングセットまでは持ってきていなかったので、チャドルを購入することは諦めたのですが、そこで初めて気づいたことが。
イランのバザールには本当にたくさんの生地屋さんがあり、表の通りを歩くとミシン屋さんもたくさんあるんです。
つまりイラン女子は、チャドルはもちろん、日常的に自分で服を仕立ててきているということ!
確かに道を歩いていると、頭に巻いているストールと同じ柄の上着を着ている子がいたりとか「おしゃれだな、オーダーして作ってもらったのかな」と思うことが多々あったのですが……
たぶん、自前だった。
イラン女子、能力高い!!!!