イラン旅行前にネットで情報を調べていたところ
「イランのご飯はおいしくない」
というブログの書き込みをいくつか見たのですが、イランに2週間滞在した私がそれをはっきり否定させていただきます。
イランのご飯は、めちゃくちゃおいしい!!!
イランはオーガニック天国
私がテヘランで宿泊したホステルのママさんが、ある日夕飯時にこう言いました。
「イランの食べ物は全部オーガニックよ」
つまり、農薬を一切使っていないということ!
私はものすごくビックリして(だって、そんな夢みたいな国があると思わないから)
「エッ、本当に!? どうして???」
とママさんに尋ねると
「イランは国土がとても広いから、農薬なんて使わなくても農作物がたくさんとれるしじゅうぶん供給に間に合うから。日本は国土が狭いから、農薬を使わないと供給量が足りないのでは?」
と言われました。
いやいや、日本は国土も狭いけど、放棄された農地も多いし、そもそも就農人口が少ないのも問題なんですが
それにしても、食べ物が全部オーガニックなんてすばらしい!
安心して食べられるじゃないですか!
その情報を聞いた瞬間から、イランの食に対する評価がぐっとあがったのですが、それだけじゃなかった。
イランのご飯は優しくて素朴な味付け
「全部オーガニック」と聞いた時点から予想してはいたのですが……
食べていて何となく「そうかな」と気づいたのですが、イランのご飯って、化学調味料を使っていないような感じがします。
それどころか、バザールを歩くとスパイスがたくさん売られているにもかかわらず、辛い味付けや濃すぎる味付けの料理に、私は一度も出会いませんでした。
油を使う量も少なくて、どの料理も素材の味を活かしたシンプルな味付け。
でもその素材が、オーガニックの元気な野菜なのでとてもおいしい!
純粋に、「とっても美味しいごはん」ばっかりなのです!
この食事を「美味しくない」という人って、普段相当濃い味付けのものばかり食べているか、コンビニ飯のような化学調味料がたっぷり使われた料理ばかり食べているのでは、と感じました。
化学調味料を使わない、シンプルな味付けの食事を日常的に食べている人にとっては、おそらくイランのご飯って、とても口に合うと思います。
少なくとも私は、何を食べても「おいしい!」としか感じませんでした。
食への意識が高い人、普段から無農薬・有機栽培の食材を選んで買っているような人にとっては、イランは食の天国です。
ただし、ジャンクフードが全然ないかというとそうではなく、街中にはピザ屋さんやハンバーガー屋さんもたくさんあります。甘いお菓子もいっぱいありますし、炭酸飲料もあります。
フライドポテトやフライドチキンを売るお店もいっぱいありました。
基本的には安全な食事が食べられる国ですが、若者が好むようなファストフード・ジャンクフードもたくさんあるし、アルコールがない分、スイーツが非常に充実していて、スイーツを楽しむ男性の姿も多かったのが印象でした。