ヒルサイド・エスカレーターに乗る

全長800m、高低差600mというヒルサイドエスカレーターは、香港の中でも高度が高いところに住んでいる人たちがセントラルにアクセスしやすくするために作られたものらしいです。
香港ではミッドレベルと呼ばれる山の上のエリアにお金持ちたちが住みたがり、その人たちのために作られたようなエスカレーターに当初批判も殺到したそう。
けれど映画やドラマのロケに使われると、一躍人気観光スポットとなり、エスカレーターに乗る人が押し寄せてきたため、現在では貴重な観光スポットになっているそうです。映画では「恋する惑星」の中に登場します。主人公がエスカレーターで街を移動しながら、いろいろな家をのぞき見します。「恋する惑星」を見たことがある人なら
「あそこの場面のことか!」
とすぐに思い出せるのではないかな。

というわけで、セントラルから歩いて10分足らずの場所に。
ありました!

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みんながエスカレーターを目指して歩いていく!
エスカレーターは無料です。

ヒルサイドエスカレーターは一本の長いエスカレーターではなく、23基のエスカレーターを乗り継ぎます。

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エスカレーターの中からみた街。

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すごく可愛いショップが見える!

エスカレーターの両サイドは、住居用マンションだったり、店舗だったり、たまに公園(山?)だったりなのですが、とにかくオシャレ!
香港の中でも「憧れ」なエリアなんだということがわかります。

エスカレーターの脇には階段もあるので、健脚の持ち主は階段で上がっても良いね。
でもせっかくだから、エスカレーターに乗りましょう。
長い階段は金比羅山で上って下さい。

ヒルサイドエスカレーターの下のほうは庶民的ですが、エスカレーターで高度が高い場所へ上がっていくにしたがって、なんだかハイソな感じになっていきます。ごちゃごちゃした街から、高級住宅街へ……という感じ。
あとから調べたところによると、ヒルサイドエスカレーターを上がれば上がるほど、欧米人率が異常に高くなっていくのだとか。ということは、香港中心部にひしめく、世界中から集まった企業で働く海外駐在のビジネスマンたちが住んでいるということですよね。ヒルサイドエスカレーターの上、ミッドレベルはまさにお金持ちが澄む街なんですね。
エスカレーターで上へ上がれば上がるほど緑も近くて気持ちが良い感じになっていきますよ。
香港の街がどんどん変わっていく様子がとても面白いです。

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エスカレーターの乗り継ぎの橋の上からみた街の様子。

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坂道と、背が高い建物と、車。
それが香港!!

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高低差って興奮する!

興奮のあまり、動画も撮影してみました。

エスカレーターは20分くらいで頂上にたどり着きます。
ちなみに私がエスカレーターを使った時は、最後の1基が工事中(調整中?)で、そこだけ階段を使いました(笑)ちょっと残念。
昼間の時間はエスカレーターは上りのみ運行しています。
下りは階段です!!
てっぺんまで登って、一様に階段で降りていく観光客の人たちの姿に、ちょっと笑えてしまいました。