【イラン旅行】テヘラン入国、両替、SIMカード購入について

2019年4月下旬から、イランを旅行しました!

私がイランに入国したのは4月27日。日本ではゴールデンウィークが始まる週で、日本からの飛行機に乗るとチケット代がバカ高いため、4月半ばに一度マレーシアに渡り、マレーシアからドバイ経由でイランに入国しました。

マレーシア出国のドタバタとエミレーツ

マレーシアからイランまではエミレーツを利用。往復でチケット代約8万円です。

マレーシア発ドバイ着の便に乗る前、事前にWebチェックインしようとするとなぜかエラーが……

不安に思いながらチェックインカウンターに行くと「深夜12時にもう一度カウンターに来て」と係員が!

なぜ!!!

深夜1時半初の便で、できればさっさと出国手続きしてエアサイドに入って、ラウンジでシャワー浴びてゆっくり遅めの夕食を食べてから搭乗したかったのに!

 

けれど、食事のバウチャーを渡され、しぶしぶ空港内のヌードル屋に入ってヌードルをすすり、時間がたっぷりありすぎるのでKLIA2へ移動してプラザプレミアムラウンジでシャワーを浴びてきました。

そうそう、KLIAとKLIA2の間の移動では無料のシャトルバスが使えます。空港のバスターミナルから「FREE」と書かれているバスがあり、10分~15分おきくらいにバスが出ているのでとても便利です。

 

そんなこんなで、深夜に空港間を往復して戻ってきた私。

エミレーツのチェックインカウンターの前には、私と同じようにまだチェックインできずうろうろしている人達が……

 

どうなるんだろうと思ったけれど、12時半に無事チケットを渡され通過。「あなたはラッキーだ、とても良い席だし、フリーチケットだ」と言われてチケットをもらったけど……これが何なのか意味が分からないままに、せかされて搭乗。

行きたかったラウンジには行けず……(涙)何のためのプライオリティパスなのか。

 

けれどまあ、無事に搭乗できたので良いことにしよう、と気を取り直して乗ったエミレーツは……

 

広い!!!

 

エコノミーなのに、座席が広い!

しかも、窓側の席だったのだけれど、窓の下に収納棚がある!

なにこれ。

エアアジアと比べると、山手線の座席と新幹線の座席くらい違うよーーーーーー

 

超快適かと思いきや、それでもそこで熟睡するのは難しく(座席はある程度倒れるけれど、完全にフラットにはならないしね)

深夜に何度も目が覚めたけれど、それでもエアアジアの深夜便よりははるかにマシでした。

これから、長時間のフライトはLCCじゃない飛行機にしようと固く誓いました。本当に。

 

けれど、寝ていても機内食を配る時間になるとフライトアテンダントに容赦なく起こされ(JALは寝かせといてくれた……私が起きたのを確認して、後から持ってきてくれた)、そんなところに「ああ、日本の飛行機ってやっぱりすごいんだな」と改めて実感しました。

 

ドバイーイラン便は激空き!スカスカ!

さて、早朝4時にドバイに到着し、ドバイを軽く観光してATMでディルハムをたっぷり下ろして(イランではクレジットカードが使えないので、現金を持っていかなくてはいけません)、今度こそ空港のラウンジでゆっくりお茶を飲みながら仕事をしてから、再びイラン行きのエミレーツに搭乗!

ドバイ―テヘランのエミレーツ。ガラガラ。

乗ってみると、マレーシアードバイ便はほぼ満席だったのにくらべ、ドバイーイラン便はガラガラのスカスカ!

私の横1列、私を含めて4人しか座ってなかった!

前後も同じ。

しかも前の席には、男性で短髪で服装も男性なんだけれどばっちりアイメイクしてつけまつげを付けている男性が!

おおお!

ジェンダーレス!

目が合ったので笑いかけたら笑い返してくれました。

しかも、到着後、このメイク男子は恐らくイラニアン(イラン人)だったようで、入国審査で窓口の担当者と楽しそうに会話していました……

イラン、恐るべし! かなり自由な国なのか!?

イランに向かう飛行機ではアルコール提供アリ

さてさて、そんなガラガラのエミレーツ、ドバイ―イラン便ですが、マレーシアからの便に比べると全体的に少し古い様子。

でも、2時間足らずのフライトでも機内食が出て、アルコールのサービスもありました。

エミレーツの機内食(ベジタリアンミールㇲ)、右上に白ワイン

乗客達はここぞとばかりアルコールをオーダー。

入国したら、出るまで飲めないものね~

イラン入国審査

時間通りにテヘランのエマーム・ホメイニ空港に到着して入国審査に向かったのですが

これまで行ったどの国よりも、入国審査がこじんまりしていました。

開いてる窓口が5つくらい?

しかもそのうち大半はイラン人専用窓口で、外国人用は2つだけ。外国人用は長蛇の列に(とはいっても、そもそもそんなに入国審査に並んでいる人も多くないんだけど)

イラン人が全て入国してから、全ての窓口が外国人にも開放されました。

 

さて、初めてのイラン入国、かなりドキドキしながら並んでいたのですが……

すっごくあっさり通過しました。

パスポートとビザを出して、あっという間にOK。

しかも、窓口のお兄さん笑いかけて挨拶してくれて「あれ、イランってなんかフレンドリー?」と良い気分に。

2階で両替⇒1階に戻ってSIM購入

すぐにスーツケースも受け取れ、出口に向かうと、私の名前が書かれた紙を持っている男性が。

私はこの夜、Iran Cozy Hostelを予約していたのですが、1人で地下鉄を使ってホステルに到着できる自信もなく、かと言ってタクシーでボラれるのも嫌だったので、送迎を頼んでいたのです。

迎えに来てくれたのは、ホステルのパパさん。

「まずはイランのSIMを買いたい」というと、出口のすぐそばにあるイランのSIMのカウンターに連れて行ってくれました。

 

カウンターは2つあり、黄色いイランSIMと、紫のRINGTELL。パパさんは迷わずRINGTELLに直行(どうやら、RINGTELLのほうが少し通信状態が良いらしい)。混み合うカウンターの前、ペルシャ語で受付の女性に話しかけます。するとパパさんが私を見て

「ドルで払うよりイランリアルで払う方が安い。先に両替したほうがいい」

と教えてくれました。

両替所は出口とSIMカウンターがある1階ではなく2階にあるとのことだったので、スーツケースをパパさんにあずけてエスカレーターに乗り2階へ。

出口を出て右手にあるエスカレーターを上がったすぐのところに両替所があり、イランに到着した人達が列を作っていました。

いったい、いくら両替するかを悩んだのですが

「空港のカウンターでの両替は、レートが悪い」

とこれまでの経験していたため、持っていたディルハムの中から約200ディルハムを両替。

 

パパさんの元に戻り手に入れたイランリアルでSIMを購入しました(アクティベートはしてくれなかった)。

イランのSIMカード一式。SIMカード挿入とアクティベートは自分で

イランに到着したら、まず2階で両替して、それから1階に戻ってSIMを購入することをおすすめします!

(なんならここで、Snappもインストールして設定して、ここからSnappを使ってホテルに向かうのもアリです!)

イランのタクシーアプリSnapp

イラン人に聞く、イラン経済・両替レートについて

さて、このあと駐車場に向かう道すがら、空港の近くに車を停めていた知らない青年が「乗っていきなよ」と車に乗せてくれてパパさんの車まで送ってくれるという、日本ではあり合えないような親切に遭遇します。

けれどパパさんはごく当たり前に青年の車に乗っていたので、イランでは珍しくないことなのかもしれません(これも後で判明しますが、イラン人はとにかく親切に車に乗せてくれます)。

 

さて、ホステルに向かいながらお金についての話になったのですが

そもそもは私が「イラン旅行で、1週間の間にかかるお金はどのくらいだろう?」と質問したのが始まりでした。

あんまり無駄にたくさん両替したくないというのが本音。というのも、いったんイランリアルにしちゃうと、そのあと別の通貨に両替できないと聞いていたからです。

パパさんは「宿代も含めて、1週間200ユーロあれば足りると思うよ」

とのこと。

日本円で約2万5,000円か。宿代込となると、けっこう安いかも(2019年4月のレート)

「私はさっき、空港で200ディルハムだけ両替してきたんだけど、空港の両替ってレート悪い?」

と聞いてみたところ、パパさんは

「空港の両替は大丈夫。町の両替と比べると、町のほうが少しレートが良いけれど、でもあまり変わらない。ダメなのは銀行」

と答えました。

 

イランには2つのレートがあり、1つは政府、銀行系のレート。もう1つは市民のレート。

なんと、政府・銀行系のレートは市民のレートの約1/3だそう。

残りの2/3はそのまま政府の懐に入ってぼろ儲けしているそうなのです。

私は通貨換算プラスというアプリを使っているのですが、そこでレートを表示させて見せたところ、パパさんは「これは銀行系のレートだから、悪い方。空港や街で両替すれば、この3倍のリアル手に入る」とのこと!

衝撃を受けました……。

つまり、通貨換算プラスで表示されるレートの約3倍が正しいレートだと思えばいいってことね。

通貨換算プラス

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ちなみにイランでは、ドルやユーロなら快くどこでも両替してもらえますが、円やディルハムは両替を断られることも多いです(空港なら大丈夫です)。

また、ホテルやゲストハウスの支払でも、ドルやユーロで払うと喜ばれます(何より、単位が少なくて分かりやすいので、こちらも助かる。例えば20ドル払うのと192万リアル払うのだと、20ドルのほうが圧倒的に間違えることがない)。

私はドバイ経由でイランに入国し、ドバイでお金を下ろしたのでディルハムをいっぱい持っていたわけですが、あとあとちょっと面倒だったりもしました。できれば日本で円をドルかユーロに変えて(ユーロのほうが使える場面は多い感じ)、ちょっとずつユーロをリアルに変えて使うことをおすすめします。

ユーロなら余ってもそのまま持っていればヨーロッパに行ったときに使えるので無駄にならないです。また、イランリアルは不安定ですぐにレートが変わるので、一気にたくさん両替しないほうがいい、とホステルのママさんが教えてくれました。