メイクもドレスアップも大好き!イラン人女性の”おしゃれ”

イラン人の女性に対して、どんなイメージを持っていますか。

「イラン」という国に対しては「危険」「危ない」というイメージを持っている人が多いけれど、「人」に対してのイメージを持っている人はあまりいないようです。

私がイランを旅して出会った女性たちの意外な姿をお伝えします。

イラン人女性は美人揃い!

イランに来て驚いたのは

 

美男美女ばっかり!

 

ということ!

 

それも、日本人が好きなタイプの美男美女です。

彫りが深くて目がぱっちりしていて、けれど顔立ちも髪や肌の色も「ガッツリ白人さん」のそれではないので、なんとなく親近感を抱きます。

人によるのですが、日本人に近い肌の色と、黒髪で黒い目の人が多いようです。ただ顔立ちが全然違う。日本人が「整形してこうなりたい顔」に近いんだろうなと思う顔立ちです。

カフェで出会った仲良しカップル。

 

しかも、背が高くてスマートな人ばかり!

イラン人は甘いものが大好きで、公園でおじさんがドーナツをかじっている姿よく見かけるのですが、スリムな人の率が高いです。

 

イラン人のルックス偏差値が非常に高くて「ここまで美男美女ばかりとは……」と驚きました。

 

イラン人女性は髪を隠さないといけないけれど……

イランには「女性が公の場で髪をそのまま出してはいけない、体の線が分かる服を着てはいけない」という政府のきまりがあります。

バザールを歩く中学生くらいの女の子たち。揃いのヒジャブとパンツ姿は、制服なのかも

女性はスカーフやヒジャブで髪を多い、腰まであるゆったりした上着を来てパンツかロングスカートをはいています。

それだけ聞くと、「すごく服装に厳しくておしゃれなんてできないのでは?」と思ってしまうのですが、そうではありません。

 

イラン人女性のおしゃれに対する意識はすごく高いです。

バザールの中で、ブロンドにして華やかなスカーフをかぶる女性

こちらはバザールの中ですれ違ったイラン人女性。

実は、多くの女性が髪を金髪に染めていて(もともと金髪のイラン人もいます)、その金髪の部分が見えるよう、前髪を出してスカーフをかぶります。

マレーシアもイスラム教の国ですが、あちらでは前髪も含めてしっかり隠すようにスカーフやヒジャブをかぶっている女性が多いので、

「あれ、イランのほうが緩い!?」

と驚きました。

前髪を出すどころか、後頭部に申し訳程度にだけスカーフが乗っかっている女性もいて

「本当は髪を隠したくないのよ!」

という女性たちの声が聞こえるようです。

 

実際、仲良くなったイラン人女性に「髪を隠さなくてはいけないことをどう思っているの?」と聞いてみたところ

「すごく嫌よ」

という答えが返ってきました。

髪を隠せというのは政府の方針。けれど多くのイラン人が現在の政府を嫌っています。できることならもっと自由に振舞いたい。

それが女性たちの本音です。

イラン人女性のメイクは、ハリウッド女優のパーティー並み

エスファハンのモスクの前であった仲良し親子。お母さん、娘さんとそれぞれツーショットで写真を撮らせてもらったあと

イラン人女性のメイクにかける情熱もかなりのものです。

空港についてイランのSIMを購入するとき、窓口にいたお姉さんのメイクからしてビックリしたのですが

完璧なまでのフルメイク!

 

もともと彫りが深くてはっきりした顔立ちをしているイラン人ですが

さらに、メイクで眉をしっかり描いて、つけまつげとくっきりアイラインで目元をパッチリさせ、レッドやローズのこっくりした色のルージュをしっかり塗ります。

日本人に多い「ナチュラルメイク」とは真逆の「これからすぐにパーティーに出ろって言われても大丈夫よ!」なメイクをしている人が多いです。

けれどそれが「派手すぎる」「ケバイ」と感じるかというとそうではなくて、もともとが濃い顔立ちの美人ばかりなので

「……まいりました!」

と言いたくなるくらい、さまになっています。

自分で自分の魅力を分かってるんだなぁ。

 

バザールの中にもメイク用品を揃えているお店が多くて、品揃えはかなりのもの。

ただし日本と違うのは、メイク用品を売っているお店の店員さんは男性ということ。女性のビューティーアドバイザーがいてメイクの仕方を教えてくれる……というサービスはないようです。

 

さて、「くっきり眉を描くメイク」ですが、これは若い女性ばかりではなく、50代、60代の女性もしているメイク。

イラン人女性のスタンダードのようです。

イラン人女性はドレスが大好き

テヘランの街中を歩いていて驚いたのは、パーティードレスを扱うお店が並んでいるということ。

日本にもありますが、たいてい大型のモールやデパートの中に1軒あるかないかという比率ですが、テヘランでは、一つの通り沿いに何軒ものパーティードレス店が並んでいました。

テヘランのドレス屋さん。スパンコールを多用したキラキラした素材が多い

 

それだけでなく、カーシャーンのバザールでも華やかなドレスを扱うお店がたくさん。

カーシャーンのバザールで

 

なぜこんなに!?

いったい、いつ着るの???

(そもそも、肌を出すのはご法度の国なのに)

 

と思い、宿泊したホステルのママさんに聞くと

「結婚式やパーティーで着るのよ」

と!

そして

「私たちはドレスが大好きよ」

というセリフが。

 

公の場では肌を出すことを禁じられている女性たちですが、自宅だったら自由。

自宅でのパーティーなら、友人の男性がいても女性たちは髪を隠さないしひざ丈のスカートも履きます。

そのため、ホームパーティーにおしゃれをして集まったり、結婚式でも女性たちだけが集まる部屋あって、そこでドレスを披露しあったりしているのかな?と予想しました。

カーシャーンのバザールで。とにかく華やかでかわいいデザインのドレスが多い

ふだん、髪を隠して好きなようにおしゃれできない分、自宅では思いっきり着飾って楽しむのでしょう。

それが今のイラン式だけれど、政府が変わって今の厳しすぎる決まりが変わったら……

 

街を歩く女性たちが纏う華やかな色やフワフワした素材に、イランの町が一気に色づきそうです。