カーシャーンで1泊して、翌日はエスファハンまで移動します。
というのも、すでにエスファハンのホテルを予約していたため。
けれどカーシャーンの街のきれいさと人々の素朴さ、穏やかさがすっかり気に入って「24時間足らずでこの街を去るなんて、もったいなさすぎる……!」という気持ちに……
それくらいカーシャーン、ものすごく良かったです。
後でもう1回、カーシャーンに戻って来ればいいかも!
見どころもそれなりにあるのに、時間がなくて全部は見られなかったし、バザールももう1回見たいし……
というジレンマを抱えつつ、ひらめいたのは
「エスファハンの宿は1週間分予約してるけど、帰国はまだ先。エスファハンを見てから、またカーシャーンに戻って来れば良くない?」
というアイデア。
なんだかそれくらい、カーシャーン良かったのですよ。
落ち着ける、ホッとできる街でした。
カーシャーンからエスファハン行きのバスは1時間1本出てる
ホステルに戻りチェックアウトして、スタッフに
「これからバスでエスファハンまで行きたい」
と話すと、カーシャーンからは1時間に1本、バスが出ていると教えてくれました。
カーシャーンからエスファハンはバスで3時間ほどとのことなので、焦る必要もありません。
私が宿泊したNoh Cham Boutique Hotelでは、チェックイン時に紅茶を出してくれるサービスがあって、その紅茶がとてもおいしかったので、
「バスターミナルに行きたいから、タクシーを呼んでください。でもその前に、下のレストランで紅茶を1杯お願いします」
と頼むと、「サービスします、飲んで行ってください」と、なんと紅茶をサービスしてくれました!
レストランのメニューに紅茶があったので、普通に頼むつもりだったんだけど、イランの人て、本当にどこまでも優しい。
普通に頼むと5000リアル。50万リアルが約600円だから、6円(2019年5月)
信じられない……
紅茶とクッキー、デーツのセットです。デーツがみずみずしくて本当においしかった!
中庭を眺めながら紅茶とお菓子を愉しみ「サヨナラ、カーシャーン。でもきっと、またすぐ戻ってくるからね」と心の中で呼びかけていると、貫禄ある紳士と優しそうな奥様のご夫婦が。宿泊客かなと思ったのですが、話したところ、このホステルのオーナーでした。
ご本人たちはテヘランに住んでいて、ここは半年ほど前にオープンしたばかりだそう。
「すごくいいホステル。大好き」
と伝えると、満足気に笑ってくれました(笑)
タクシーでバスターミナルまで。5万リアル
さて、しばらくしてタクシーが到着し、運転手が通りに到着したと連絡を貰ったので、スーツケースを引いて
この階段を下りて通りまで出ると、タクシーらしき車が。
運転手は長髪の男の子で、年齢は30代くらい。タクシードライバーを始めたばかりだと話してくれました。
私はこのとき、イランで初めてタクシーに乗ったのですが、イランのタクシーにはメーターが付いていません。言い値です。
けどこんなの初めてで、内心「いくらなんだろう、大丈夫かな」と不安を噛みしめつつの移動。
ホステルがあるカーシャーンの中心部からバスターミナルまでは約10分とのことなので、そこまでとんでもない金額は請求されないだろうと思いながら、バスターミナルで「いくら?」と聞くと、5,000トマンと言われました。
ということは5万リアル。
……え、60円????
まさか、そんなに安いわけない。え、でも50万リアルだと600円。さすがにそれは高い気が?
……でも、そんなもの?日本よりは全然安いし。
と思いながらお札を取り出すと、運転手さんは「違う、そのお札じゃない」という身振り手振りをして、5万リアル札を指して「これ」と教えてくれました。
まさか、本当に60円だった!
衝撃を受けつつお支払をして「ありがとう」と別れ、
「イランのタクシー、安い……すごい!!!」
とビックリしたのですが、タクシーで良心的な対応をされたのはこの時だけで、これ以降は一律20万リアル請求されました。外国人だと思ってボラれたわけです。
イランにはSnappという便利なタクシーアプリがあるので、それを使えば外国人もボラれません。これからイランへ行く方は、Snappを使用してください!
詳細はこちらの記事を参照。
カーシャーンの長距離バスターミナル
こちらが、カーシャーンの長距離バスターミナルです。
看板らしい看板もないので、本当にタクシーじゃないと分からないような感じ。
建物の前におじさんがいて、「テヘラン? エスファンハン?」と大声で聞いてきます。
「エスファハン!」と答えたら、入って左のカウンターに行くように指示されました。
これが、おじさんに指示されたカウンター。
受付で「エスファハン」と言ったら、チケットを渡され、バスが出る時間を告げられました。
こちらがエスファハン行のチケット。
基本ペルシャ語なので何が書いているのか全然わからないのですが、シートナンバーだけは英語表記でした。
チケット代が70万リアルくらいだったように記憶していたのですが、改めてチケットを見直すと、ペルシャ数字で160000という表記が。16万リアルなら、150円くらいだったということになります。
バスターミナルの様子。
カウンターがいくつかあり、観光客やイランの人達がチケットを買ったりバスを待ったりしています。
ターミナル内には食堂はありませんでした。売店があったかどうかは……覚えていません(汗)。
エスファハン行のバスが出るまで少し時間があったので、ベンチに座ってターミナルにいる人を観察しながら待ちました。
しばらくすると、私がチケットを買ったカウンターと同じカウンターでチケットを買った人達が外へ歩き出したため、付いていくとバスが。
スーツケースを預け、チケットを見せて乗車します!
超豪華なイランの長距離バス
私が一番乗り!
こちらがイランの長距離バスです。3列シートで広々しています。
床に敷かれているシートも真新しくてすごくきれい。
座席も広々。
お客さんもそれほど多くなかったので、2人分並んだシートを1人で使わせてもらいました。
座り心地もGOODです。
やがて走り出すバス。
私の前の席には男性が一人で座り、ずっとPCで映画を見ていました。
車窓からの景色。
バスがスタートしてしばらくすると、おやつと飲み物が配られます。
写真がブレブレですが、フルーツジュースとチョコレートのケーキです。
これがチケット代込のサービスなので、イランのバスって本当にすばらしいです。
さて、このジュース。ストローが付いているのですが、ストローを差す穴がない。
どこにストローを差すの???と、ひっくり返して探したところ、なんと底にストローの差込口が。
上下を逆にして飲むジュース。イランクオリティ。
でも味はすごくおいしい! ここも、イランクオリティ!
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