ホテルにチェックインしたあとは必要なものだけ持ち、さっそく街を散策することに!
まずはホテル周辺の旧市街地を歩いてみました。
人懐っこい子ども達がかわいい!
歩き始めてすぐ、路地裏で遊ぶ子ども達の姿が。
小学校中学年くらいかなあ。何人かは自転車に乗っていて、私と目が合うと元気に「ハロー!」とあいさつしてくれました。
こういうの、いいよね。
日本でも河口湖の近くを散策したときに「こんにちは!」って子どもが挨拶してくれたんだけど、子どもがこうして声かけてくれる町って、すごく安全で平和だと思う!
カーシャーンの裏通りは、こんな風にレンガと土で作られた壁が延々と続いています。
ときどきドアもあり、ここで人々が生活していることが分かりますが……
これから新しく作り直すのか、空き地になっているところも。
空き地から眺めた風景がこちら。
空き地の向こうには丸い屋根の家々が並んでいます。
絶対に日本では見ることがない光景……感動!
ちなみに旧市街地は少し傾斜になっていて、車が走るメイン通りから坂道を上るかたちとなります。
日本人の女の子と出会う
裏道からメインの通りに戻り、バザールの方向を聞いて歩き出すと、後ろから「もしかして日本人ですか?」と声をかけられました。
振り替えると、スカーフをかぶった黒髪の女の子……日本人だ!!!!
イランに来て3日目、日本を離れて約1週間、久しぶりの日本語です。
「そうです! 旅行ですか?」
なんて話しながら、お互い一人ということもあって、一緒にバザールに行ってみることに。
なんと彼女は、会社を退職後、シルクロードを中国側からずーっと歩いて旅をしているそう!
「歩いて!?」
とめちゃくちゃびっくり。このままイランを抜けて最終目的地はローマとのこと。
「イランって危険なイメージ会ったけど、来てみると全然ちがいますよね」
という話になったとき、彼女が教えてくれたエピソードがとても印象的でした。
中国、カザフスタン、ウズベキスタン……と草原をひたすら歩いてきたという彼女。イランに入国後も歩き続けていると、彼女の隣で後ろから来た車が止まり、「どうしたの、どこへ行くの? 乗っていきな!」と声をかけられたそう。
歩いて旅をしていることを伝え、ありがたいお誘いを謝辞してまた歩き出したところ、すぐに次の車が止まって「どうしたの? 乗っていく?」と……
こんなことが次々に続いて、とにかくたくさんの車が隣に止まって「乗っていけ!」と声をかけてくれたのだとか。「こんなに声をかけられ続けて、そのたびに説明していては旅が進まない」と思い、イラン国内はバス移動に切り替えたのだと教えてくれました(笑)
イランの人って確かにすごく親切で、私もヤズドで「乗っていけ!」と街中で出会ったおじさん二人組に車に乗せてもらい、観光名所の近くまで送ってもらったことがあります。
これが他の国とか日本だったら犯罪が絡んでいそうですごく怖いけど……でもイランなら大丈夫だと思える。これ、イランに行った人にしか分からないだろうなあと思います。
バザール1日目、一番の見どころに気づかず
さて、彼女と一緒に訪れたバザールは……
こんな感じで、外から見ると非常にこじんまりしていそうな雰囲気
時間が17時頃だったので、シャッターを閉めはじめた店もあり、店仕舞い感が……
ゴールドや貴金属を扱うお店はガラスで仕切られているのも、テヘランと同じ。
もう少し歩くと
こんなちょっとした広場がありました。
それからお菓子屋さんも!
このお店はカラフルなお菓子を揃えていますが、お店によって品揃えや系統は違うようです。
ちなみに買うときは、欲しいお菓子を指さして全部まとめて袋に入れてもらい、袋の重さで値段が出ます。種類は関係ないようです。
こんな風にさーっと中を見て、特に感動もなく出てしまったのですが………
カーシャーンのバザールの、最大のみどころをみごとに見落としていました!
気づいたのは、翌朝。
チェックアウトの時間まで、もう一度バザールを見てこようと訪れ、朝のバザールを散策していると……
なにやら、人が集まっている……
なんだろうとのぞいてみると、中央に池がある広場が!
広場を囲むように店が並び、天井は見事な鍾乳石飾り!!!
う………美しい………っ!!!
みんな見上げてます。写真撮ってます。
笑えるくらい、ここ、欧米人の観光客だらけでした(笑)
広場を囲むお店に目を向けると……
雰囲気たっぷりの絨毯屋さんや
アンティーク雑貨を並べたお店が。
イランのバザールの中にはアンティークを扱うお店が多く、ここ以外でもたくさんのアンティークショップをみかけました。
アンティーク好きにはたまらないですね。
本当に素敵な空間で、昨日ここを見逃したことが非常に悔やまれました……
あの女の子と一緒に見たかったなあ……
また、違う場所にも広場が。
ただしこちらは少し錆びれている風で、広場の中のお店も閉まっているところが多かったです。
けれど中央にモビールのような飾りが。
廃墟っぽくて、個人的には好き。
2日目にまた訪れて良かったです。これを見ないで帰ったら、カーシャーンのバザールの魅力の8割を知らないままだったよ……
その他にも
こちらはお茶屋さん!
お茶っ葉が大きな麻袋みたいなのに入って売られているのが、いかにも「バザール」!
お菓子屋さん。
店頭の巨大なビニール袋に入れられた白いものは、ポップコーンです。
イランではあちこちでポップコーンが売られていました。
八百屋さんには、緑の葉物野菜が山積みに!
何の野菜なんだろう???
仕立て屋さんでは、おじいさんが一人、ミシンの前に座っていました。
狭い店舗の中、壁に掛けられた色とりどりの糸。
糸屋さん?
テヘランやエスファハンと比べるとこじんまりとしていますが、逆に言えば見やすくて良かったです。
そして、カーシャーンのバザール内の広場、すごく良かった……
ほかにもいろいろなバザールに行きましたが、あんなに素敵な広場がバザール内にあるのはカーシャーンだけでした。
あそこにずっといたい、そう思えるくらい魅力的な広場だった~……
地球の歩き方のイラン観光モデルコースに入っていないからか、日本人はカーシャーンは飛ばしてしまうことが多いようです。
けれど、イランで出会うフランス人をはじめとしたヨーロッパからの観光客は大半の人がカーシャーンに寄っています。
カーシャーン、他にも見どころはいろいろありますのでぜひ2泊くらいしてゆっくりすごすことをおすすめします!
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