【別府編】温泉巡りしながら、お仕事というのもアリなんじゃない(2)

コロナ禍でも閉じこもらずにあちこちに出かけ、別府には3月初旬に約2週間滞在しました。

別府の宿泊先にも温泉はあったのですが、どうせなら町中の温泉も楽しみたい、と日々温泉巡りを楽しみました!

鉄輪温泉街の組合の温泉を楽しむ

別府は駅周辺から海沿い、そして山のほうまで、市内のありとあらゆるところから温泉が出ている街です。けれど別府といえば、写真にあるモクモク蒸気が出ている風景が有名。

これは、別府市の中でも山のほうにある鉄輪地区の風景です。

私は今回、鉄輪に滞在したのですが、鉄輪には市営の無料で入れる「熱の湯」のほか、100円や150円という安い料金で入浴できる、地元の温泉組合の温泉もあります。

すじ湯温泉

温泉組合の温泉はどこでも入れるわけではなく、組合員しか入れない温泉もあるのですが、一般の人もいくらかのお金を払うと入れる温泉もあります。

別府の温泉は、入り口を入って右と左に男湯・女湯が分かれているのですが、それぞれの湯に入ると、靴を脱ぐところからもう、脱衣所も浴槽も全部見えるというシンプルな作り。すじ湯も同じくです。

そして、すじ湯は浴室内に水道がないため、みんな洗面器に浴槽の温泉を掬って、かけ湯をします。そのため、すじ湯はシャンプー禁止。確か、ボディソープの使用も禁止だったような。

なので、かけ湯をして温泉に入ってあたたまるだけなのですが、その単純さが気に入って、すじ湯には何度も通いました。

すじ湯では地元に住む方と何度かお会いして仲良くなり、連絡先を交換。いい出会いがあったうれしい思い出のある温泉となりました。

すじ湯のすぐ近くにあるカフェ「ゆめ十夜」。

中に入ると壁一面に本棚が。

本を読みながらゆっくりお食事できます。

ここの紅茶はカルダモンが入っていて、とても美味しかったです!

谷の湯

とてもいい意味でさびれた温泉、谷の湯。

昭和の香りがたっぷり味わえます!

中に入って寂れっぷりにしびれましたが、ここでも地元の方とおしゃべりを楽しめました。

お金は筒の中に入れる方式。150円です。

中の写真をお見せできないのがもったいないけど、レトロ、さびれが好きな人にはたまらない温泉です。

 

このほか、渋の湯や地獄原温泉も100円で入れる鉄輪地区の組合の温泉で、とても雰囲気良かったです。

砂原温泉は設備の故障でお休み中で入れなかったのが残念。上人の湯はコロナ禍ということで、地元の人限定になっていました。

別府のいろいろな温泉を楽しむ

別府には私設の「いい感じの温泉」も「洗練された今風の温泉」もあります!

みかえり温泉

鉄輪から少し離れた場所にあるけれど、徒歩圏内のみかえり温泉は私営の温泉です。

料金は確か300円か400円くらい。

内湯と蒸し湯、露天があり、露天へは一度服を着てから移動します。

別府の温泉はとても温度が熱くて、内湯はそんなに長く入っていられないのですが、露天はいい感じにぬるく、たっぷり長時間楽しめました。

鬼石の湯

地獄めぐりの1つ、鬼石坊主地獄の隣にある「鬼石の湯」。ここはかまど地獄のそばにあるバス案内所に置かれている割引券を使えば500円で入れる温泉です。

中には広い内湯と2つの露天があり、露天が2階建て構造になっているなかなか面白い温泉。

今風のきれいな温泉です。

先ほどの写真ののれんをくぐって、温泉の建物までのアプローチもなかなかステキでした。

鬼石の湯も気に入って2日連続で通いました。

鉱泥温泉

鬼石の湯からさらに坂道を上がったところにあるのが、泥湯が楽しめる「鉱泥温泉」です。

ここは午前中しかやっていないので、しっかり計画を立てて訪れる必要があるところ。

「初めてです」と言うと温泉の入り方を説明してもらえます。

泥湯と言ってもドロドロではなく、サラッとしたお湯に泥が溶け込んでいる感じ。びっくりするくらい温まります。

ここで会った地元の方は「秘密の温泉なの」と言っていました(かわいい…)

明礬温泉

タクシーの運転手さんや町の人がイチオシの明礬温泉は、鉄輪温泉よりさらに山の上にある温泉で、酸性が強い温泉です。

プリンで有名な岡本屋さんの向かいにある「明礬地獄」は200円で入れる地獄で、湯の花ができる工程を観察できます。

そして、足湯もあります!

足湯スペース自体はとてもこじんまりしていて、4人もつかればいっぱい、という感じ。

ぬるいお湯でしたが、とても温まりました。

ここは、タオル必須です。

明礬地獄を出たら、向かい側にある岡本屋でプリンを。

とってもおいしいです!

湯の里温泉

明礬地獄からさらに山を登ったところに、白濁したお湯の露天風呂に浸かれる湯の里温泉があります。

確か600円。

露天と内湯があり、内湯はぬるくて長く浸かれるお湯でした。

白く濁っているのは露天のみです。

ここでは、山口県からやってきたという女性とおしゃべりを楽しみ、思いのほか内湯に長くたっぷり入ってました。

貸し切り風呂もあるので、カップルや夫婦で訪れている方もいました。

 

別府は何がいいって、温泉でおしゃべりを楽しめるところ!!!

一緒にお湯に浸かりながらあれこれ話すのはとても楽しいです。

鶴寿温泉

お賽銭式の温泉で、地元の人がおすすめする鶴寿温泉も行ってみたのですが、お湯の量が安定しないとのことでお休み。

残念ながら入れませんでした……

別府は、町を歩いているとこんな風景や

こんな風景(温泉をくみ上げる設備)に出会えて、それがとても面白かったです。

スチームパンクな世界を連想してしまいます。