この記事は5月に書いていますが、キプロスに滞在したのは2020年の1月となります
キプロスの南、ほぼ中央にあるリマソルに2020年1月27日から31日まで滞在し、クリオンへ行ってきました。
バスが全然こない!!!
リマソル郊外の観光スポットがクリオン。
5世紀から8世紀かけて存在したギリシャ風の都市の遺跡です。
半円形の野外劇場があるとのことで、行ってみたい!とゲストハウスのパパに話したところ
「オールドホスピタルから16番のバスに乗って30分くらいだよ。16番以外のバスでも行けるけど、16番が一番わかりやすいからおすすめ」
と言われ、その日の午後、さっそく行ってみることに。
オールドホスピタルは、リマソルを走るバスのメインターミナルとなっていて、ひっきりなしにたくさんのバスがやってきます。
待合所の隣のブースで16番のバスの時間を確認し、言われた時間の10分前にターミナルに待機したのですが、バスが来ない……
全然来ない。
もしかして遅れてるのかな?なんて思いながら待ち続けたのですが、びっくりするくらい16番のバスが来なくて、やってきたのはなんと1時間以上後!!!
遅れたのか、それとも私が乗りたかったバスは欠便だったのか、そんな疑問を抱きつつも地元のティーンエイジャーたち(学校が終わって帰るところらしい)と一緒にバスに乗り込みました。
私は後ろの方の席に座ったのですが、ボックス席に座った男の子たちが、向かいのシートの上に土足のまま足を投げ出して大騒ぎ。こういうの、映画で見たことあるけど、実際に見たのはこれが初めて。
これまでいろいろな国を旅行してきましたが、こんなにいきがってるティーンエイジャーに遭遇したことはなかった!
キプロス、自然は美しいけれど、若者のお行儀が……、と、ちょっと微妙な気分になりながら30分ほどバスに揺られました。
バスが住宅街の中に入ると、彼らも一人、また一人とバスを降りていき、終点に到着したときには、私と欧米人の女性二人組だけに。
バスを降りてMaps Meで確認しながらクリオンへ向かいます。
絶景、また絶景!山の上にそびえるクリオン
バス停から畑の中の道を抜けると、正面には地層がはっきり分かる断崖絶壁が!
すごい……!
この崖を横目に見つつ急な坂道を登っていきます。
息切れしつつも、崖の反対側に目を向けると
広大な畑と海!!
キプロスののどかな景色が広がっていました。
風も気持ち良くて、ゼーハーいいながら写真を撮り、少しずつ坂を上っていきます。
坂の上には入場ゲートがあり、ここで入場料を支払います。金額は失念。けれどそんなに高くなかったように記憶しています。5ユーロくらいかな?
海を背景にした野外劇場
入場ゲートを過ぎて、すぐ右手に野外劇場が見えます。
30人くらいの大人数のグループが、客席の後ろのほうに座っていました。
人の小ささから、この野外劇場がとても大きなものであることがわかります。
この劇場、客席に座ると、どこからでも海が見渡せます!!!
青い地中海の海を背景にした野外劇場、すごくステキです!
この野外劇場はなんと今でも現役。定期的に公演が行われているそうで、客席の上には照明が設置されていました。
でも石の椅子だから、お尻が痛くなりそう……
クリオン遺跡巡り
野外劇場の隣と、さらに奥には遺跡群が広がっています。
発掘中なのか、屋根で保護されたエリア。
海側には遊歩道が張り出し、絶好の撮影スポットになっていました。
細かいタイルの装飾がそのまま残されています。
遠くに海を見ながら、クリオンを囲む緑の中を進むと……
ギリシャ神話に出てきそうな遺跡跡!
ペルセポリスみたい。
けど、ここのいいところは、全然人がいない!!!!!
静かで風の音しかしない中、遥か昔、ここで暮らした人達に思いを馳せます。
遺跡の中は、半分くらいが自由に歩き回れるようになっていて、半分は遊歩道から見学するシステム。
お風呂跡もありました。人はみんな、お風呂が好き!
ここが通路で、ここが家だったのかな、なんて思いながら散策。
もともとはどんな街並みが広がっていたのか、とても興味があります。
海風が強すぎるのか、片方にだけ枝を伸ばした木。
このまま倒れないのが不思議。
遺跡からさらに少し歩くと
壮大な風景が広がっていました。
風は強いけれど寒くはなくて、静かで、最高。いつまでも眺めていられそう。
海と緑が本当にキレイで、究極の癒しの時間でした。
ちなみに、クリオンの下にある(遥か下)にあるビーチにはレストランがあり、近くには古い教会もあるそう。
半日かけてゆっくり過ごせるすてきな場所でした!
※帰りのバスの本数が少なく、最後のバスの時間も早いため、バスの時間には要注意。行きのバスを降りる際、ドライバーに終バスの時間を確認したほうが良いです。