【イラン旅行】エスファハンの食と、「嫌な感じがしない肉」のはなし

2019年の春、私は約1週間エスファハンに滞在しました。

エスファハンでの食(レストラン)の情報をお伝えします。

イマーム広場の周りはぐるりとバザール

エスファハン観光の中心は、なんといっても2つの壮麗なモスクと宮殿がある「世界の半分」イマーム広場。

イマーム広場の北側から東、東南方向にかけては、広場を囲む建物がそのままバザールにつながっています。西側はちょっとした商店やカフェがある通りを抜けていくと公園や美術館です。

エスファハン滞在中の後半に宿泊したナーシスB&Bはイマーム広場の東南方向にあたるため、ホステルからイマーム広場に行く道筋のは半分以上はバザールの中の通路です。

ここはまだバザールいは入る手前ですが、両脇には、お皿に絵を描く工房や銀製品などを作る工房がずらり。

お茶っぱ?スパイス?いろいろなものを売っている萬屋。

工芸品を作る工房の軒先では、銀のレリーフを氷で冷やしている最中。なかなか見られない風景です。

イランは金曜日が日本でいう日曜日。

金曜になるとほとんどのお店がシャッターを閉めてしまい、営業している店を探すのに一苦労。

こちらが金曜日のバザールの様子です。

イランのデザート、やさしい味のババロアみたいな……

そのバザールの中で、女の子たちが集まっている1軒のお店が。

覗いてみると、おじいさんが大きな鍋の中から何かをすくって容器に入れたものを女の子に渡し、店の前に置かれたベンチに並んでみんなで食べています。

その様子がなんだか微笑ましかったので、私も1つ買ってみました。

フェレニというスイーツで、エスファハンでしか見ませんでした。

お米とミルク、片栗粉で作る優しい味わいのスイーツ。

立ったまま食べだした私に、女の子たちが「隣に座りなよ」と呼んでくれて、彼女たちと並んでフェレニをいただきました。

ナーシスB&Bのペルシャナイトでもフェレニが出てきたので、エスファハンでは人気のスイーツなのかも。

お値段はとても安くて、これで2万リアルくらいだったような気が。

10円?20円?それくらいの安さ。でもわりとボリュームたっぷり。

エスファハンのおしゃれカフェ

Cafe Plaque2

こちらは、イマーム広場の南側、Farshadi StとNeshat Stが交差する場所から少しだけ西側に入った通り沿いにある、Cafe Plaque2という超おしゃれカフェ。

外観があまりにかわいらしかったので、ふらりと入ってしまいました。

ゆったり配置された座りごこち良い椅子。テーブルの上にはお花が活けてあってすごくすてき。

店内から入り口をみるとこんな感じ。

昼前くらいに入ったとき、お客さんは私の他には女の子が一人だけで、本を読みながらお茶を飲んでいました。

「ビタミンが足りない」という感じがしていたので、フルーツサラダと紅茶を注文。

カットしたリンゴやバナナなどのフルーツに甘いヨーグルトをかけていただくサラダで、シンプルなのに本当においしかった!

お店の居心地もよくて、ゆっくり過ごさせてもらいました。

調べてみたところ、FOURSQUARE CITY GUIDEというサイトで紹介されていて、エスファハンの人気カフェみたいです。西洋スタイルのおしゃれで静かなカフェに行きたい!という人にはほんとおすすめ。

كافه پلاك دو | Cafe Plaque 2

イマーム広場のそば、すてきなレストラン♪

イランって思ったよりレストランが少なくて、食事をする場所を探すのがちょっと大変だったりもします。

そんな中、雰囲気が良くて味も良く、居心地の良さに2回リピートしたレストランがこちら。

お店の名前は、Roozagar Cafe。

トリップアドバイザーには「Roozagar」という名前の店が載っていますが、そこではありません。姉妹店なのかな?

場所はすごく分かりやすくて、下記地図の黄色でマルしたあたり。

王様のモスクを出て絨毯屋などが並ぶ商店街を抜け、つきあたりを右に曲がったあたりにあります。

コーヒーや紅茶が飲めるカフェですが、お食事もできます。おひとり様でもわりとなじめる空間です(おひとり様は私だけだったけd)。

地下1Fにトイレがあり、トイレもきれいでした。

私はベジタリアンなので、ベジタリアン向けの料理を!とお願いして出てきたのがこちら。

薄いナンと、ほうれん草を煮込んだカレーのようなもの、それにヨーグルトが付いてきます。

ドリンクにはフレッシュジュースをオーダー。何のジュースを頼んだかは失念……。けれど、これで約30万リアルくらいだったはず。約350円ちょっとでしょうか。

別の日にオーダーしたのは、ほうれん草のかれーに玉子つき、ナンはゴマでした。これもおいしかった!

お店もしずかでゆっくりできて、ペルシャの雰囲気ばっちり。お料理もおいしくて大満足です。

そしてかなりのボリュームがあり、お腹がパンパンになりました。

イマーム広場すぐ、メニューのないレストラン

別の日。

昼時にイマーム広場周辺を歩いていて、お腹がすき、ランチが食べられそうなところを探していました。

その時は確か、イマーム広場東側のバザールの、南北に貫く通りを歩いていたと思います。

すると、なんだか人がたくさん入って繁盛しているレストランが!

観光客っぽい人も多かったので店に入ると、2階席に通されました。

私はいつも、席についてメニューをもらってから「ベジタリアン向けの料理はどれ?」と聞いてオーダーしています。この日もメニューが来るのをまっていたところ、店員さんがささっとやってきて、私の目の前にドンッと料理を。

え???

薄いナンの上には、あきらかにひき肉。そして葉っぱが乗っているお皿。

………まだ何も注文してないんだけど?

と思いながら周りを見ると、他の人も皆、同じ物を食べてる。

その瞬間、理解しました。

 

この店、たぶんこのメニューしかなくて、この店に来る人には自動的にこのお料理が出てくるシステムなんだ……!!!

 

10年ちょっとベジタリアンをやっていて、のっぴきならない場面ではちょっとだけ肉を口にすることもあったけれど、これだけガッツリ肉を食べたことはありません。

肉をよけてパンと野菜だけ食べるという選択肢もあるけれど、この料理、どうにも肉を避けにくい……

しかも、肉を避けたら、食べるところがほとんどない。ってか、寂しすぎる。

 

他の人の目が気になって、手を付けずに店を出ることもできず、少しのあいだ考えたけれど、ここは腹をくくって食べることに。

周りの人達を見ながら、ちぎったナンにひき肉とちぎった葉っぱを乗せてくるっと巻いて食べてみると……

 

あれ、食べられる。

嫌な感じがしない………???

 

実は、これまでに旅行をした際にも、ベジタリアンメニューが無かったり、できるだけその国のものを食べたいという気持ちがあったりすることもあって、お肉が入っている料理が出てきたり、間違えて頼んでしまったときは、ちょっとだけでも食べようとチャレンジはしていました。

けれど、ほとんどの場合ひと口食べるともうそれ以上「いらない」という感じになってしまって……。どうしても口と体が受け付けず、一切れだけで後はギブアップしていたのです。

この時もそうなることを予想しながら食べたのですが……

 

いける。

けっこういける。

 

嫌な感じが全然しない!!!!

 

自分でもびっくりだったのですが、ナンの上に乗って出てきたひき肉、ほとんどを抵抗なく胃袋に収めていました。

ちなみに

この写真の野菜のお皿の上に乗っている白くて丸いのはゆで玉子ではなく生の玉ねぎです。

「え、玉ねぎ、生で?」

と驚いたのですが、辛みが少なくて、割と無理なくそのまま食べられました。

「イランの肉って、まともな肉だったんじゃない?」

帰国後、この話を友人にしたところ、友人が放ったひとことが「まともな肉だったから、食べられたんじゃない?」でした。

友人の言葉を聞いて、わたしも「あ!」と気づいたのですが、イランは野菜と果物がオーガニックの国。

そして、車で郊外を走っていると、のどかに原っぱを歩く羊の群れをちょくちょく見かけます。

砂漠の中の、ほとんど廃墟になった街の中でも、放牧中の羊の群れに遭遇。

確かめたわけではありませんが、イランって家畜を日本のように閉じ込めるのではなく、限りなく自然に近い状態で飼育している可能性が高いのかな、と。

また、日本では家畜に成長ホルモンを打ったり、遺伝子組み換えの飼料が与えられていたり、体の向きも買えられないくらい狭い場所に閉じ込めて飼育していたり、という背景があり、畜産業界は限りなく暗黒だと聞いています。こういった「効率の良さ」ばかりを重視した畜産は、日本だけではなく、東南アジアで急成長している国でもそうなのかもしれません。

そういう風に飼育されている動物の肉を食べても、そりゃあおいしいわけないよな、と。

けれど、自然に育った作物を食べ、広い場所を自由に動き回って暮らしていた動物の肉なら、「嫌な感じ」がしないのも、なんだか納得できます(感覚的に)。

イランの通りを歩いていると肉屋さんもちょくちょくみかけますが、店先に肉をダイナミックにぶら下げています。

これは確か、シーラーズの肉屋さんの店先。

日本とは全然違うけれど、なんか、こっちのほうが自然だなと。スーパーでちいさくパックに詰められた肉しか見たことがないまま大きくなるのと、こうして「原型」が想像できるものを日常のものとして見て、そしてそれを食べて育つのとでは、だいぶ違うのだろうなと感じました。

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