5月にベトナムを旅した話の続き。
サパからハノイへ戻り、その足で高速バスに乗ってニンビンへ向かいました。
ニンビン行きの高速バスが出ているバスステーションはハノイ駅や旧市街からはだいぶ離れているので、移動される方はGrabを使われることをおすすめします!
私がバスステーションに到着したのは夜の8時過ぎ。
まだニンビン行きのバスがあるか、ヒヤヒヤしながら窓口があるところへ行って聞いてみたところ、
「今日はもうバスは終わった。明日」
と言われてしまったのです!!!
そんな!
ニンビンの宿は予約してあるのに!
諦めきれず、そもそも本当にもうニンビン行きのバスが無いのか?と思い、もう一度そのへんにいるベトナム人に聞いてみようとスーツケースを引っ張って広いバスプールを歩いていると、声をかけてくる人が。
もう破れかぶれで
「ニンビン!」
と叫ぶと、その辺に座っていた主みたいなおじさんがやってきて、一台のバスのもとへ連れて行ってくれました!
まだバス、あったよ……!!!!
そんなわけで、ハノイからニンビンへのバスの旅。
こちらもほぼ完全に横に慣れるシートで、横3列の2段ベッド。ハノイからニンビンまで10万ドンでした。
このバスの乗客はベトナム人だらけ。バスの中で大声で会話をしたり、歌を歌ったり、とにかく賑やかです。
ハノイからニンビンまでは約2時間。途中、トイレ休憩はありません。
私はてっきり、ニンビン駅の前のような、栄えている場所がバスステーションだと思っていたのですが、スタッフに「ニンビンについた」と呼ばれて下ろされたのが
何にもない国道?みたいな大通り沿いでした。
時間は夜の10時過ぎ。
通る車も少なく、道の両側には店があるけど大半がシャッターを下ろしている……
しかも、近くに繁華街みたいなところがある雰囲気がまったくない!!
ヤバすぎる!!!!
焦りながらスーツケースを引っ張り、とにかく歩きはじめると、閉店準備を始めた一軒の店の前でほうきを片手に掃除をする人の姿が!!
もう、頼れる人はこの人しかいない!
この人、英語が通じるかどうか全く分からないけど、近づいて「エクスキューズミー! タクシー!!!」と叫びました……
どうやら事情を察してくれたらしいその女性は通りに目を走らせます。するとそこに、ちょうど1台のタクシーが!
実はこのちょっと前、ハノイでタクシードライバーに騙され、約80万ドンをだまし取られるという経験をしていたため、自分でタクシーを捕まえるのは怖いと思っていたのです。できれば、地元のベトナム人に安全そうなタクシーを選んでほしかった。
その女性はタクシーに向かって大声で何かを呼びかけ、手を振ります。するとタクシーがこちらに気づいたようで、Uターンして戻ってきてくれました。
この女性も、タクシードライバーも英語は全くでしたが、私が旅行者だと分かると「ホテルはどこだ」というようなことを聞いて来たので、ブッキングドットコムで予約した、宿のページを見せます。
すると運転手さんは、分かった、というように頷き、私のスーツケースをトランクに押し込みました。
どうやら、無事に宿に辿り着けそう!
タクシーを止めてくれた女性と握手をしてお礼を言い、お別れしました。
さて、このタクシーの運転手さん。
実はめちゃくちゃヘビースモーカーでした。
車を走らせたとたんにタバコを加えてスパー!
日本だったら絶対にありえない、いや、他の国でもこれは無かった。サパでもハノイでも、運転手が車の中で喫煙は無かった!
ビックリな事態。
しかも運転手さん、私にもタバコを勧めてくる!
これは彼なりのすごい親切なんだろうと思いつつ、タバコはお断りして窓を少し開けさせてもらいました。
ところが、実はこの後、タクシーが宿を間違えるという事態が発生。
写真でみたのと違う外観の建物の前に連れていかれ、私が「ここじゃないと思う」と告げると運転手さんが中の人に聞きに行き……ということを2回繰り返し、最終的に予約した宿に電話をかけて、迎えに来てもらうことになりました。
私が予約したのは、実はホテルではなく、民宿のようなところ。
ニンビンで宿を探すと、火照るの他に「○○ホームステイ」という宿がたくさん出てきます。
これ、実際のホームステイとはちょっと違って、日本でいう民宿、ペンション形式です。
私が宿泊したのはこちら。
客室3つのこじんまりしたお宿で、背の高いパパさんとフランス語が堪能かつ英語勉強中のママさんがいるお宿でした。
1人だけど、3人用のファミリールームを予約!
1泊約2,000円。激安!
このほか、ダブルベッドの部屋が2つありますが、私が予約したかった期間では、このファミリールームしか開いて無かった……
こーんな広いお部屋!
冷蔵庫もついています。
海外のホテルって、どうしてシャワールームがガラス張りなんだろう……
でも、設備は文句なし!キレイにお掃除されていました。
このお宿、とっても素晴らしい。
何が良いって、まず……
朝食は、しぼりたてのフレッシュジュースと冷たく冷えたパイナップルから始まります……
これはマンゴージュース。ちょっと飲んじゃいました。
このほか、バインミーかフォーかを選択可能。
フレッシュジュースじゃなくて、ベトナム式コーヒーを頼んだ日もありました。
これもおいしかった!
これは、バナナジュースと野菜のフォー、パイナップルの昼食♪
ちなみに、このお宿の庭にマンゴーの木がたくさんあるそうで、マンゴージュースはお庭で摂れたものだと思われます!
朝から新鮮なフルーツをたっぷり食べられるって、すっごく幸せ!
そして、観光の提案をママさんがしてくれて、パパさんやママさんのお兄さん達がバイクや車でいろいろなところに連れて行ってくれました!(もちろん有料だけど)
しつこいようですが、ハノイで悪質なタクシードライバーからボラれたばかりだったので、自分でタクシーを捕まえるのにはとっても抵抗があった私。しかもニンビンにはGrabがないし……
宿のママさんが手配してくれる、身内のバイクタクシーやタクシーなら安心です。
お兄さんが運転するバイクタクシーで観光もしましたが、とっても安全運転でした。
夕方になると、お庭に置いてあるテーブルにパパさんが座ってお茶を入れ、隣のおじさんが遊びに来ておしゃべりしています。
庭の冷蔵庫からビールを貰い、ハンモックに寝っ転がりながらビールを楽しみ、おじさんたちと通じているかどうかわからないおしゃべりをしたりしました(笑)
ホスピタリティ高くて、お値段も安いのでとってもおすすめのお宿。エクスペディアかブッキングドットコムから予約できますが、エクスペディアから予約することをおすすめします。
というのは、チェックアウト時に判明したのですが、タクシー代などもろもろがUSDでの請求だったのです。ドンに直して支払もできると思いますが、そのとき、どんなレートが適用されているかもわからないですよね。私はカード決済しましたが、ホテルでカード払いすると手数料を上乗せされます。でも、エクスペディアならサイト上からカード決済できて、手数料はかかりません。
あと、こちらのお宿で手配してくれるタクシーやバスのチケットの値段は、全部ドンではなくUSDです。「タクシー、1日20ドル」と聞いていたので、「20,000ドン」のことだと思っていたのですが、会計時に「USD20」だったことが判明。これって、けっこう差があります。
ベトナムでは、ドンのカンマより上の部分だけを指し、ドル、と表現することが多いので、てっきりドンのことだと思っていたので、請求書を見て「エッ……」と思いました(まあ、それでも日本でタクシーを使うことに比べたら安いのですが)
ちょうど同じ時期に一人旅で来ていた韓国人の女の子と仲良くなったのですが、彼女もドンだと思っていたらしく、後から「請求書を見たらUSDだったから驚いた。ドンだと思ってた」とこそっと耳打ちされました。
ちなみに、アメリカ人の女性客も会計時にママさん何やら長いこと話し合い「まけてよ」というようなことを言っていたので、彼女も「ドンだと思っていろいろ頼んだらドルだった」のでしょう。
とはいっても、気になったのはここだけ。
帰り、ハノイ空港までのミニバスの手配もしてくれましたし、バスが来るところまで送ってくれて、最後に何度もハグしてくれました。
夕方、バルコニーで涼んでいるとママさんがやってきておしゃべりの相手をしてくれるのも楽しかったです。
いいお宿に泊まりました!