ベトナム サパでバイクをレンタルしてみた&ファンシーパン

サパを歩いていると、たくさんの観光客(主に欧米人)と現地の人々がバイクを走らせています。

また、バイクレンタルのお店もいろいろな場所で見かけました。

ちなみに私が宿泊したのがロクサナ サパホテルなのですが

ROXANA HOTEL 黒い犬がいます、吠えたり近寄ってきたりはしません。

マネージャーのドゥンさんがすごく親切で、朝食のときに必ずレストランにいて

「昨日はどこへ行ったの?今日はどうする予定?」と話しかけてきてくれました。

ノープランだと話すと、おすすめの場所とそこまでの郷里を地図に書いて教ええてくれました。

 

おすすめの場所の一つがファンシーパン山。

サパシティからモノレールでも行けるのですが、チケットが高いと聞いていました。

また、ファンシーパンの少し先に、シルバーウォーターフォールという滝があると聞き、「バイクをレンタルしたら、どっちも1日で行けるのでは?」という思いがムクムク……

かくして私、バイクをレンタルしてみることにしました!

外国でバイクをレンタル!

私、教習所で免許取得の際に原付実習で1時間ほど乗ったことがあるのと、1月に沖縄の渡嘉敷島へ行ったときに、原付をレンタルして乗っただけ。

渡嘉敷島は信号が1つしかないという、道路を走る車がほとんどない島だったので私でもなんとか運転できましたが、何度か茂みにつっこんでいます。

また、エンジンのかけ方が分からなくなって、レンタル屋さんに電話をして教えてもらうなど、ちょっと運転には不安が……

原付なら何とかなりそうだけど、バイクは無理なんだよなあ、原付があったら借りてみようかな、と思いながら歩いていた道沿いにあった洋服屋の看板をふと見ると「バイクレンタル」の文字が!

しかも店先に原付がある!

これなら私でも運転できそう!

そう思い、、店に入ってみました。

店を入ってすぐの椅子には若い男の子が店番をしています。

原付を指さして

「あのバイクを借りたい」

といったところ、彼がまさかの「NO」の返答を!

なぜ?

と聞いてみると、原付は新しいから高い、古い方が安いからおすすめだよ、と言われます。

でも古い方は完全にまたがってのるタイプの小型バイク。

「こっちのバイク(原付)なら運転の仕方が分かるけど、こっち(古いバイク)は運転が分からない」と訴えたところ

「同じだよ」

と言われ……

彼と少しのやりとりのあと、結局古いバイクを借りることに。

値段は夜22時までで8万ドン(約400円)

ガソリンを自分で買って入れなくてはいけませんが、安い。

じゃあまあいいか、と古いほうを借りることにし、その前に「ちょっと運転の仕方を教えて」と、エンジンのかけ方から切り方、ガソリンを入れる場所まで一通りレクチャーを受けます。

ちなみにバイクレンタルの際は、パスポートを預け(ハノイではホテルにパスポートを預けますが、サパでは預けません)、ガソリンはほとんど入っていないので、ガスステーションの場所を教えてもらって、まずはそこに向かい、ガソリンを入れるところからスタートします。

 

彼と一緒にエンジンを入れる練習をして

「さあ、行くか」とゆっくりスタートしたのですが……

少し行って角を曲がり、いったん止まってまたスタートさせようとしたところ、転倒!

ちょうどお店が集まっているところで、露天でドリンクを打っていた現地のおばさんが慌てて飛んできて、バイクの後ろを支えてくれます。

ベトナム人たちがびっくりしたようにこっちをみて「大丈夫か」という顔。

私もドキドキしながら再びエンジンを入れてスタートさせようとしたけれど、なかなかエンジンがかからない……

私を見守るベトナム人たちと必死でバイクと格闘する私!

ついにエンジンがかかりスタートしたものの、またすぐに転倒しそうに!

ついに今度はカフェからおじさんが飛び出してきてバイクを支えてくれて

「運転の仕方を知らないのか?」

と聞かれました……

「Yes……」

と答えるしかない私……。

この時点で、もう危ないからやめたほうが良い、と判断しました。

20メートルも離れていない場所に戻り、レンタル屋のお兄ちゃんを連れてきて、レンタルを中止することを告げ、お金を返してもらったあとで、カフェのおじさんのところに戻ると、苦笑いしているおじさん。

「とりあえず落ち着いて」

と椅子をすすめられ、どこに行きたいのかを聞かれました。

ファンシーパンとシルバーウォーターフォールへ行きたいと伝えたところ、遠いから両方は無理だ、とおじさんが主張します。

けれどホテルの人から聞いた話では、ファンシーパンは6キロでシルバーウォーターフォールは12キロ。

いやいや、全然余裕で両方いけるでしょ。

そう思い、大丈夫だよ、を言ってみたけれど、聞き入れてくれないおじさん……

結局、カフェからファンシーパンまでバイクで往復を14万ドン(700円)で引き受けてくれるということに。

ちょっとした転倒事故の後で、

もう安いのか高いのか分からないし、値段交渉をする気力もなく「それじゃ、それでお願い」と、おじさんにファンシーパンまで運んでもらうことにしました。

このあと、おじさんのバイクの後ろに乗ってファンシーパンまで運んでもらったのですが、道路は完全なオフロード!

舗装されている場所のほうが少ないくらいのでこぼこ道で、バイクの後ろでおじさんにつかまりながら

(自分で運転してこなくてよかった……)

と心から思いました。

 

バイクの運転に慣れている人なら大丈夫でしょうが、原付の運転は教習所でやった程度という人は

危ないので、サパで自分で運転しようとしないほうがいいです。

多少お金を払っても、バイクタクシーを利用することをおすすめします!

ファンシーパンは……まだ、開発中でした

実はサパの町からファンシーパンまではすごく近くて(本当に6キロもあるの?)という近さ。

でもサパからはずっと上り坂なので、歩きはキツイと思います。

ファンシーパン駅と時計台

たどり着いたこちらがファンシーパンです。

サパよりもさらに高い場所にあり、見晴らしは最高ですが、日差しはとっても強いです。

入って右手には土産物屋が並び、きれいに整備された花壇には花が咲き乱れています。

遠く下方にサパの町が見えます!

けれど驚くほど何もなくて、駅の隣では何やら工事中なんですよね。

どうやらここ、将来的にちょっとした遊園地になる予定のようです。

サパの教会前広場にファンシーパンの看板があったのですが、それにジェットコースターなどの遊具の絵が描かれていました。

たぶん、これから建設するのでしょう。

何もないけど、見晴らしは良い!

というわけで、ベンチに座り、ベジタリアンレストランのお母さんに頼んで作ってもらい、持ち帰りにしたバインミーでランチにしました。

ベトナムのバゲットって、もちもちしていてすごくおいしいんですよね~

バインミーが人気メニューなわけ、食べてみて初めて分かりました。

あれはもっと食べたくなる!

 

このあと、ファンシーパンステーションの中の土産物屋をのぞきました。

客は私だけで、女の子が接客のために出てきてくれたけれど英語が通じないため、スマホアプリの翻訳機能を使いながら会話をしました(笑)

土産物屋は、一般的な土産物屋のほか、ハーブなどを扱ったお店があり、そちらのお店の商品が気になったのですが、どれがサパ限定だったりサパで作られたものなのかが分からず……

残念ながら購入をあきらめることに。

駅の上の広場に戻ると、立派なお寺があることに気づきました。

ベトナムのお寺の中はとても豪華! どこか中国っぽさも感じる本堂の中は、とってもカラフルでした。

けれど残念ながら、このお寺がどれだけスゴイのか、どんな人が祀られているのかさっぱりわからず。

再び入り口ゲートのそばの土産物屋をのぞくと……

サパの街中でもよく見かけた、乾物の類が。

このお店の女の子が英語が少しできたので、アーモンドと干しシイタケを小分けにして包んでもらいました。

ファンシーパンの楽しみ方がイマイチ分からず、でもお土産を買ったのでもういいか、とゲートまで戻って、ゲートの女の子に、カフェに電話をかけてもらい、おじさんに向かに来てもらうように頼みます。

ゲートの周辺はタクシーが客待ちをしていて、待っている間、運転手のおじさんがプラムみたいなフルーツをくれたので、おじさんと一緒に屋外でプラムをかじっていました。

こういう交流ができるのは、とても嬉しい……

このあとすぐにカフェのおじさんが迎えに来てくれ、一緒にカフェまで戻り、ついでにカフェでコーヒーとケーキをいただくことに。

カフェのおじさん夫妻は英語が話せたので、コーヒーを飲みながらしばらくおしゃべりの相手になってもらいました!

おじさん曰く、サパでは英語が勉強できるところがないから、近くの町で英語を勉強したそう。

黒モン族の友人が数人いるのだそうですが、彼らは中学を卒業後、早い段階で結婚して子供を作るそうです。

そして、稼いだお金をそのまま全部、飲み食いに使ってしまうのだと言っていました。

「ハノイの人は、お金を残しておく。でも少数民族の人は全部使っちゃうんだよ」

と、おじさん。

経済観念がだいぶ違うんだなぁと思いました。

 

まあ、残しておかないっていうのはある意味、原始的で

私はそれでもいいと思います。

彼らは子どもがたくさんいるから、老後の心配をたぶんあまりしなくていいし

寝たきりになることもないでしょう。

 

バイクで転んで痛い思いをしましたが大けがせずに済んだし

塞翁が馬で、そのあと楽しいおしゃべりを楽しめたから、まあいいか!

 

でも本当に、危ないことに強引にチャレンジするのはやめよう

 

そう心に誓った日となりました。

怪我しなくて、本当に何よりです。