ベトナム ハノイ 食について②ナイトマーケットでボラれたかもしれない?話

ガイドブックや旅行関連のサイトを見ると、

「ハノイの観光では、旧市街地のナイトマーケットがおすすめ」と書いてあります。

ナイトマーケットは週末しか開催されていないので、週末にハノイにいるのであればぜひ見ておいたほうが良い!

と思って行ってみたのですが……

結果、ボラれたのでは?と思う出来事があって、ちょっとばかりへこみました。

現地人は1万ドン、旅行客は5万ドンだったストリートフード

ナイトマーケットはこんな感じで、フードのお店も並びますが、ざっと見た感じでは衣類が中心でした。

で、衣類が並ぶ脇に

こんなのを売っている屋台があって、注文してみたんですよね。

いくら?と聞いたら、5万ドンと示され

(ちょっと高くない?)

と思いつつも、ものは試し、で注文してみたんです。

この筒形のもち米をカットして器に入れ、それにココナッツミルクのようなものをかけた甘いデザート状の食べ物になって渡されたのですが、そのとき。

この屋台の脇に「10k」と書かれたタペストリーのような看板を見てしまいました……

10kって、1万ドンじゃん!

ボラれた!

5倍もふっかけられ、高いと思いつつも払ってしまった!!!!

 

なんとも言えない気持ちで、その甘いデザートを食べ終えて歩き出し、今度はフルーツを打っている女性と目があったのです。

いろいろなフルーツを大きなかごに乗せていて、見たことがないものもあってちょっと気になって見てみると、一生懸命売ろうと身振り手振り。

一応、「How much?」と聞いてみると、手で5を示されました。

5万ドン?

それって高すぎない?

野外のフルーツが250円もするの???

 

ちなみにどのくらい売ってくれるのだろうかと買ってみたところ、小さいビニールにカットしたフルーツを少しと、竹串を入れて渡されました。

………えええぇ、この量で250円(5万ドン)も取るの?

てか、昼間食べたストリートのレストランのフォーですら、3万ドンだったんだけど?

3万ドンのつけめん的フォー

ストリートの屋台で250円って。

マレーシアなら、屋台のフルーツは30円から60円で食べられた。

 

……これ、絶対絶対、わたしボラれてるよね?

 

旅行前、友人から「ベトナムってそんなに物価安くないよ」と言われていたけれど、観光客には思いっきりふっかけるから「安くないな」と感じてしまっていたわけか……

 

なんというか……

マレーシアでは、屋台でもたぶん、現地人と同じ料金しか請求されなかったんですよ。

だから、どこで食べてもすごく安かったし、ローカルなレストランで地元の人に交じって食事をするのがとても楽しかった。

でもここまであからさまにふっかけられると……

あれも値切るのが正解の行為だったのかな?

値切らなかった私が悪い?

 

なんかすごく悲しくなってしまいました。

今までが運が良かっただけなのかなぁ。

ベトナム人の女の子に親切にしてもらう

もういいや、ナイトマーケットはさっと流して見て帰ろう、と歩き出すと、ぽつぽつと雨が。

そして数分もたたないうちに、ざざーっと本降りに!

傘もレインコートも持っていなかった私は、慌てて近くのお店の軒先に避難しました。

このとき、カフェかレストランか、とにかく座って時間が潰せるところに入ればよかったのですが「今おなかいっぱいだし」と、おむつだけを売っているお店のひさしの下に飛び込んだんですよね。

日本でいうゲリラ豪雨みたいな状態になっていたので、ちょっと待てば止むかな?と思ったのですが、全然雨が上がる気配なし!

それどころが、どんどん雨足が強くなり、雷の音も……

向いのお店の軒先にも、雨から逃れようと観光客や地元の人が肩を寄せ合っています。

雨はまさにバケツをひっくり返したかのような勢いで、軒先の下にいても雨が弾いてくる!

どうしよう、と思っていると、そのお店で店番をしていた女の子が私の袖を引いて、小さなプラスチックの椅子を出し「座りなよ」とジェスチャーで示してくれたのです。

海外だと、店の前で店番中のお店の人が椅子に座ってまったりしている風景は珍しくないのですが、まさか通りすがりの観光客にも椅子をすすめてくれるとは!

ありがとう、と言って椅子に座らせてもらったのですが、雨は全く止む気配がなく、それどころかどんどんひどくなります。

そのうち女の子が「そこにいたら濡れちゃうから、もっと店の奥に入ったほうがいい」というようなジェスチャーをして濡れない場所まで導いてくれたのです!

さっき、すぐ近くでぼったくられたばかりで、正直「ベトナムじゃなくてマレーシアに行けばよかったな……」と思っていたので、思いがけない場所でのやさしさが沁みました。

彼女と話してみたかったけど、彼女は英語が分からないようで、私はベトナム語が分からない(汗)

結局、コミュニケーションを取ることはできなかったけれど、いろいろな意味で、あの女の子に救われたなと思います。

あの豪雨と女の子の親切が無かったら、ハノイも旧市街もベトナムの印象もかなり悪くなったままだったかもしれない。

 

その後、30分ほど雨宿りさせてもらったのですが、雨が止む気配がなかったので「もういいや」と雨の中、ホテルに戻ることにしました。

ありがとう、と笑いかけて手を振って、歩き出したはいいけど、雨水が下水に配水しきれなくなったようで、道路は川のような状態!

靴の中まであっというまにびしょびしょ。

レインコートを売っている店を見つけてレインコートを着たはいいけど、タクシーはつかまらないし、どうしよう……

と歩いていると、ビーガンレストランを発見!

他の雨宿りできそうなレストラン系はどこも満席だったけど、こちらは空席があります。

しかもちょっと高そうだけれど、きれいでおしゃれだ!

 

ここで雨宿りしつつ、まともなものを食べてお腹を満たそう、とお店に入りました。

注文したのは野菜のフォー。

確か、これで8万ドン。

これがとってもおいしかった。

そして店員さんの接客も良かった。

なにより、値段が書いてあるメニューがあるって、いいね。

 

そんなことを思いながら食事をし、雨は弱くなったけど、まだ道路は川になっている街中をザブザブ歩いてホテルまで戻りました。

 

このヴィーガンレストラン、ここで紹介しようと思って探したのだけれど見つからない!

Hang Bong通りの北側にあったと思うんだけど……

また行けば分かると思うのだけれど、もう一度ハノイに行く機会あるかな。

いや、行くことはあるけど、ゆっくり滞在する機会はあるかな……

そんなこと思いながら、この記事を書いています。

 

けど、あの日の締めくくりが、おむつ屋の女の子の親切と、ホスピタリティー高くておいしかったビーガンレストランでよかったと思います。

 

追記

ちなみにこの後、また食べ物を持って売りにきた人から買う経験をしたのですが、本当に大したことなさそうなちょっとした食べ物でも「5万」と言われます。

そこで「高いよ!」という反応をして見せると、「じゃあ4万」と安くなります……

常に交渉が必要なんだね……

てか、ベトナム、観光客にふっかけすぎ……