今回の旅行、ヤズド入りした日が2019年のラマダン開始日でした。
ラマダン中でも、カフェは観光客向けに営業中
ヤズドは砂漠の中の町で、直射日光がきつく、5月の初旬なのにとにかく暑い。
ちょっと外を歩くと、すぐに喉が渇いてきます。水分が欲しいけど、カフェなんて空いてるかなあ……と心配しながらバザールの中を歩いていると、営業中のお洒落なカフェを発見。
中をのぞくと、ジュースを飲む観光客の姿が。
良かった、中に入ってオーダーしても大丈夫っぽい!!!
カフェは中二階のようなスペースがあったので、そちらに入ってみました。
靴をぬいで上がるスペースになっていて、ペルシャじゅうたんと厚いクッションが敷かれています。
エアコンはついていなさそうだけれど、直射日光がさえぎられるだけでもすごく涼しい!
スイカジュースをオーダーして、ここでしばし電子書籍の読書を楽しみました……
暑すぎて、外を歩く気になれなかったんだよね(まだ5月なのに)
ところで、ヤズドのバザールの中って、お洒落がカフェが他にもたくさんあって
すっごく居心地良さそうでしょ?
ラマダン中なのでとても空いていて、店内ほぼ独り占め。
あまりに内装がかわいくて、もうホント、うっとりでした。
この写真のカフェは、全てバザール内で、旧市街地となります。
現在の町の中心部(栄えているところ)は、バザールより南東の時計塔があるあたりで、大きなショッピングセンター(イオンみたいなかんじのモール)や華やかな商店街が立ち並んでいます。街並みは華やかですが、「すごくカワイイ!」という感じのカフェはあまりみかけませんでした。
ヤズドのモスクはとても華やか
モスクはバーザール周辺に集中していて、簡単に歩いて巡ることができます。
……で、本当は、ここは○○っていうモスクで~と書きたいのですが
この時、「ここへ行こう」「ここを見よう」という明確な意思を持たず、「あそこにモスクの屋根が見えるから行ってみよう」「あそこにミナレットが見えるから行ってみよう」と思って見て回ったので、自分が見たモスクが何という名前なのか、もう全然わからない(涙)
情けないですが……
改めて写真を見ると、ヤズドのモスクはエスファハンのモスクに比べて、カラフルで華やかだと感じます。
ミナレットの根本を補修中。
エメラルドブルーのタイルが、大きな柄のモザイク模様を描いていて華やかです。
下から見上げたところ。
なんとなくロシアのクレムリンを連想します。
天井のモザイク模様、オレンジや黄色など、暖色が多用されていてとても美しいです。
こちらは、バザールやモスクが集まるブロックとは大通りを隔てた隣のブロックにあるモスクだったと記憶しています。
中に入ると、一面鏡?銀?でとにかくキラキラ。
華やかすぎる……
観光客は少なくて、ラマダン中ということもあり、中では熱心に祈りを捧げるムスリムたちの姿が。
入り口のドアの上にはステンドグラスが。
外からの光でステンドグラスの華やかな色がキラキラに反射してとても幻想的です。
このほか、モスクだと思って入ったら学校(イスラム教について学ぶ場所)だったところもあり、そこにいたイラン人の男性が親切に建物に描かれたタイルの模様や、建物の歴史について教えてくれたり……なんてこともありました。
こちらは私が宿泊したタローネゲストハウスのすぐ近くにあるバードギール。この長方形の煙突から涼しい風が内側に吹き込んでいきます。
熱いヤズドで快適に過ごすためには、必須のシステムなのだなと、1日もたたないうちに理解。
地球の歩き方に載っていた「ドウラト・アーバード庭園」にも行ってみました。地球の歩き方には「8:00~23:00 無休」と書いてあったので、午後16時頃行ったのですが、門が全て締まっていて入れず。
地元の人に聞いてみると、「午前中だけ開いてるよ」とのことで、ガイドブックの情報はあまりあてになりませんでした……
20歳の大学生と街を散策
ドウラト・アーバード庭園に入る入り口を探してウロウロしている私に声をかけてきた一人の女の子。
話してみると、シーラーズ出身で、現在は親戚の家に下宿中の20歳の大学生でした。
「英語が好き、勉強中」
とのことで、すごく積極的にいろいろ話しかけてきてくれるのですが、お互いに語彙が少なすぎて全然会話にならず……。
けれど好奇心旺盛な彼女は、「ボーイフレンドにあなたを紹介したい」と、彼氏が働いているケーキ屋さんまで案内してくれました。
ところが、彼の勤務先のケーキ屋さんにはその日、彼はいなくて、ガッカリする彼女。
けれどすぐに気を取り直して
「じゃあ、いとこのところに行こう!」
と、いとこが働く時計店まで案内してくれました。
とにかく人懐こくてかわいくて、そしておちゃめ。
一緒に自撮りをしようとカメラを向けると、こんなポーズも取ってくれました!
ヤズド街歩き
いとこのお店で彼女と別れ、暗くなり始めた街をゲストハウスに向かって戻ります。
もう方向感覚はメチャクチャですが、ゲストハウスの場所を登録した地図アプリ「Maps Me」があれば大丈夫。
イランではGoogle Mapはまったく使えません。けれど、Maps Meだと細かい路地まで表示されるうえ、オフラインでも使えるのでとても便利です。
Maps Me Google Play App Store
通りには、こんなキラキラした鏡ばかりを扱う店が並ぶ一角も。
ヤズドの人は、豪華なものが好き?
ヘアカラー剤を売るお店の前には、カラー見本が。
華やかな色を好む人も少なくない様子。テヘランでは金髪に染めている人もたくさんいました。
お菓子屋さんを見つけて入ってみました。焼き菓子がいっぱい!
「これとこれ」と指差して注文すると……
ビニール袋に入れて量り売り。重さで値段が決まります。25,000リアルと超格安。クッキー3枚で20円くらい。
コンビニで買うメーカー製の箱入りお菓子じゃなくて、「このお店の味」があるんだろうなあと思うと、それだけで愛しいです。