エスファハンの街を歩いていて見つけた風景をご紹介します。
エスファハンの公園
公園。ベンチには大抵2人か3人が座ってお喋りを楽しんでいます。
そのため、だいたいベンチは埋まっています!
ハシュト・ベヘシュト宮殿のある公園はこんな感じ(5月初旬)
マドラセイエ・チャハールバーグ裏手では、地面に座って話し込む男の子たちが。
大学生くらいでしょうか。
レスリング?のようなゲームをしている一団もいました。だいたい同性同士で集まるようで、男女混合のグループは少なかったです。
公園からイマーム広場に向かって歩く途中で見かけたのは、土壁の間に覗く修復中のモスクの屋根。
ついつい見上げてしまいます。
イマーム広場周辺のショッピングモール
イマーム広場の周りはぐるりとショッピングモールが取り囲んでいます。お土産はだいたいここで揃います。一番品揃えが充実しているかもしれません。
テーブルクロスやバッグが並びます。
店番をする男性の背後にあるのは、細かく描かれたデザインが美しいお皿。
男性の奥に飾られているのは、マグネット。
お皿はこんな感じ。全てハンドメイドです。
このショッピングモールから少し離れると、通り沿いの工房の中で絵筆を持って皿に向かう女性たちの姿が見られます。
イランには猫がとても多いです。
けれど、愛でられているというよりは、見つかると首根っこを掴まれて遠ざけられています。「ネコは汚い、嫌い」という人もいて、日本のように「ネコちゃ~ん💓」とはなりにくい様子。
イマーム広場の東側(マスジュデ・シェイフ・ロトゥフォラー 女王様のモスク側)には数軒のカフェが。中庭があってとても良い雰囲気です。
テーブルクロス屋のおじさんの話
さて、ショッピングモールの中にあるカフェでお茶を飲んでいると、ひとりのおじさんが話しかけてきました。
「どこから来たの?」
と聞かれたので、「日本から」と答えると、「僕のおじいさんが、日本のガイドブックに載ってるんだよ」と彼。
本当?と、持っていた「地球の歩き方」を見せると、「この本だよ、ここ!」と彼。
なんとこのおじいさんなのだそう。
ビックリしていると、「そこが僕の店。工房が2階にあるから、見に来る?」と誘ってくれました。
カフェのはす向かいにある、テーブルクロスのお店が彼の店。
中庭を取り囲む建物の2階までは、屋外の階段を上っていきます。
工房は2つあって、1つめの工房ではアクセサリーを作る青年が。
材料となるトルコ石がテーブルの上にあるのが分かります。
こちらがテーブルクロスの工房。
壁に設けられた棚の中には、テーブルクロスの柄になる模様が彫り込まれた石がたくさん積まれています。
この石に顔料を付けて、テーブルクロスにスタンプを押すようにして柄を付けるのだそう。1つ、柄を押させてもらいましたがドキドキでした。
ちなみに使用している顔料はすべて自然の植物から採取したもので、化学的なものは使用していないとのこと。どこまでも自然派なイラン……! ほんと、ステキです。
工房にはたくさんのテーブルクロスが。いろいろなサイズがあるんだよと教えてくれました。
このあと、階下にある彼のお店も見学させてもらいました。
雰囲気たっぷりでしょう?
欲しくなっちゃうけれど、テーブルクロスを使うような生活はしていなんだよな……(汗)
ちなみに、例の「おじいさんのイラスト」のもとになった「おじいさんの写真」も見せてもらいました。他にも古いガイドブックにたくさん載っているのだそうで、彼のお店には何冊もの日本のガイドブックが(笑)。
ちょっとお茶を飲もうと立ち寄ったカフェで思いがけない出会い。
工房見学なんてほんとうに貴重な機会をいただき、楽しませていただきました!
海外の看板って、つい見ちゃうよね
何が書いてあるのか全然わからないけれど、かえってそれがいい!という……
色合いがなんとなく統一されているあたりに、イラン人の美意識の高さを感じます。