基本的にすごく楽しかったイラン旅行で、イランの人達は素朴で親切だったのですが、1回だけ、街中のジューススタンド……というかファーストフード店のようなレストランでボラれました。
場所はエスファハン、イマーム広場の西側
場所は、イマーム広場の西側。アーリー・カープー宮殿側から出た方向の小道沿いにある、スナックやジュース、お菓子を売る店。
ここなんですけど、よーく見るとなぜか店の上部の看板に「スターバックス」って書いてある。
もちろん、スタバではありません。
イマーム広場を散策したあと、小腹が空いていたので、表に出ていたスナックを買おうとしたところ、店内にテーブルと椅子があることに気づき、ジュースも頼んで中で休んでいくことに。
こちらはイランでよく見かけるスナック。
三角の揚げ物はサモサで、イラン風コロッケみたいな感じ。
中でザクロジュースをオーダーし、サモサ1個とジュースで腹ごしらえをして、会計をしたら、なんとジュース代として65万リアルを請求。
ええええ????
と思ったのに、そのまま払ってしまいました。
あとから店を出て、よーく考えて
いや、おかしいだろう!!!!
と猛烈に腹が立ったのですが……後の祭り。
店内には他にお客さんもいたので、大きな声で「Too expensive!」って言って、他のお客さんに、この金額は妥当なの?と確認すれば良かったです。
返す返すも悔やまれます。
だって65万リアルの食事って、シーラーズの高級ホテルでビュッフェ式のランチを食べたときの値段と一緒だよ!?
ありえないでしょ。
うっかり素直に払った自分、ほんとバカだ………
でも、良い出会いもあった
ほんと腹立たしい出来事でしたが、このレストランでは良い出会いもありました。
それがこちらの方々。
イランの北部、カスピ海に近い町からエスファハンに旅行に来たという一同で、皆さん学校の先生なのだそう。
一緒にたくさん写真を撮り合いました。彼らは良い人達。
せっかく彼らと仲良くお話したのだから、今から思えば店主の請求額を彼らに伝えて、「ザクロジュースってこんな金額するの?」と聞いてみればよかった。
そうすればきっと彼らが店主に「ちょっとちょっと」って言ってくれたと思うのに……。
ポルトガル人女性から学んだ「ボラれないための術」
イランの旅の最後のほうで、ポルトガルから来た一人旅の女性、マリアと一緒に1日行動したのですが、このマリアがすごかった。
すっごく強気な人で、自分の権利を強く主張するし、負けない女性です。
マリアと一緒に入ったビュッフェ式のレストランで、最初に店員に「いくら?」と聞いたマリア。店員さんは確か「55万リンギ」と答えたように記憶しています。
私は「ちょっと高いけれど、そんなものだろう」と納得。
ところが食事が終わり、レジで会計をしようとしたときにマリアは
「さっきの店員は、メニューを見せなかった。本当に一人55万リンギなのか」
とレジで店員さんに確認し、メニューを持って来させて確認したのです。
マリアは中東をぐるっと2か月ほど旅をしているとのこと。見た目がバリバリ西洋人なので、これまでにボラれそうになったことが多かったのかも。
けれど、「こうやってボラれるのを防止するのか!」と私は目からウロコ。
最後にマリアは店員さんに「最初にあなたがたは、客にメニューを持ってきて見せるべきだ!」とお説教(いやいや、アドバイス)までしていました。
イランは基本的に良い人が多いけれど、全員が善良で正直なわけではありません。
最初に全部、「これはいくら?」と確認し、できればメニュー表を見せてもらうことが大事なんだな、と。マリアから学びました。
ありがとう、マリア。