【イラン旅行】スィー・オ・セ橋とチャハールバーグ通り周辺

イランホテルにチェックインして荷物を整理したら、さっそく街歩き開始!

とりあえずホテル周辺に何があるかを探るため、行先は決めずにフラフラ散策してみることにしました。

チャハールバーグ通りを歩いて、アイスクリームを味わう

ちょっとブレていますが、こちらがイランホテルのすぐそばの通り。

エスファハン中心部を南北に貫くチャハールバーグ通りです。

公園の東側は ハシュト・ベヘシュト公園で、ザーヤンデ川の北側からチェヘル ソトゥーン宮殿の近くまでは歩行者天国になっています。

かなり広い通りの両脇には街路樹が茂り、いたるところにベンチがあって、座って読書をする人や、おしゃべりを楽しむ人たちの姿が。

ハシュト・ベヘシュト公園でピクニックを楽しむ人たち

通りの両脇は商店街。ファッション関係、カフェなどさまざまな店舗が並びます。ピザ屋さんもあって、近代的・西洋風な感じ。

通り沿いにはアイスクリーム屋さんがたくさんありました。

テヘランで宿泊したホステルのママに「エスファハンはアイスクリームがおいしいの。エスファハンへ行ったら、ぜひアイスクリームを食べるとといいわ」と言われていたので、さっそく空いている1軒に入り、ダブルをオーダー。

たしか緑のほうがメロンだったように記憶しています。

お味は……間違いなくおいしい!

アイスそのものもおいしいけれど、空気が乾燥しているからよりおいしいというのも絶対にあるなと。

 

アイスクリーム屋さんはエスファハンに限らずあちこちにあって、イラニアンが集まって賑わっていることが多いです。

イラニアンはアイスクリーム好き!

スィー・オ・セ橋を渡る

チャハールバーグ通りをずーっと南まで歩いていくと、川の向こうに橋が。

スィー・オ・セ橋です。橋の周りはたくさんの人でにぎわっています。

私も行ってみようと思ったのですが、チャハールバーグ通りと川が交差するところは車通りが多く、横断するのが怖い……(汗)

渡れなくてオロオロしていると、通りの向こうから渡ってきた女性がおもむろに私の手を掴みます。

そして、向こうからこっち側に渡ってきたばかりなのに、手を引いて一緒に道をわたってくれました。

1人じゃ絶対に渡れなかったので超感謝。

彼女は私を反対側へ届けると、また車がビュンビュン通る道を向こう側へと戻っていきました……。

 

イランってこういう親切をあたりまえのようにしてくれる人が多くて、人のあたたかさが本当にありがたく身に染みました。

通りを渡った先にあったのが、こちら。スィー・オ・セ橋。

エスファハンの観光名所なので観光客も多いのですが、イラニアンも多いです。

橋は歩いて渡れるようになっています。

4月の終わりですが、本当に日差しが強いので、皆日影を選んで歩きます。

自撮りを楽しむ人も多数。

橋のサイドはこんな感じ。

ここも歩けるのですが、この細い通路に座って川を眺める人や自撮りをする人も多いので、歩けるのは一部です。

川の上で風が通るので、とっても気持ちよい!

橋の下はこうなっていてます。橋のたもとでは子どもや大学生くらいの男性グループが遊んでいました。

橋を反対側、川岸は広い公園です。

スィー・オ・セ橋を渡り切り、西側は芝生も多くて、ピクニックを楽しむ人がたくさんいました。

1人で歩く私に「おいでよ、紅茶があるよ」と声をかけてくれたマダムもいて、嬉しかったなあ……。

 

今思うと本当に残念なのですが、私がスィー・オ・セ橋に行ったのはこのときのみ。

帰国してから知ったのですが、スィー・オ・セ橋って夜のライトアップがすごくきれいなんですね。

見逃しました~~~(涙)

 ハシュト・ベヘシュト公園

渡ってきた橋をふたたぶ反対側へ歩いて戻り、観光客やイラニアンの集団に交じって車通りの多い通りを渡り再びチャハールバーグ通りに戻ります。通り沿いにあるハシュト・ベヘシュト公園の中を歩きながら北上。

これは人がいないベンチなのですが、夕方になると人が集まり、空いているベンチを見つけるのが大変なほど。

だいたい、どのベンチにも2名~3名の人が座り、お喋りしています。

公園内の小さな広場の四隅に集まるおじいちゃんたち。

何をしているのだろうと近づくと、チェスやバックギャモンに興じていました。

なんと、公園のいたるところに置かれた石のテーブルの表面には、チェス盤やバックギャモンのボードが彫り込まれていて、駒を持ってくればそこで遊べるようになっているのです!

おじいちゃんたち、ワイワイすごく楽しそう。

これ、とてもいいなと思いました。

公園にくれば、ボードゲームで遊ぶ人達がいて、お喋りを楽しむ人もいっぱいいる。

日本には孤独な老人がたくさんいるけれど、イランにいたら(よほど人間的に問題がない限り)孤独とは無縁で、寂しいなんてことはなさそう……。

 

カーシャーンで出会った日本人の女の子が

「イランの人とおしゃべりをしたとき『私たちはお金を持っていないけれど、とてもハッピー』って言ってた。イランにいると、その意味が分かる。イランは本当の意味で豊か。お金を持ってるから幸せになれるわけじゃないって実感する」

と話してくれたことを思い出しました。

日本人が経済的な豊かさと溢れるモノの影で失った大切なものが、イランには息づいているのを何度も感じました。