「遺伝子組み換え」された食材について、ちゃんと知ってる? 食から社会を考える

豆腐を買う時に必ず私がチェックするのが、生産者(工場)の住所と原材料です。
福島の原発事故を重く感じ、事態は今でも全く収束していないことから、東北の太平洋側、および北関東、千葉の工場の商品は避けています。
また原材料についても

  • 出来れば国産、かつ「北海道産」など産地が明記されているもの
  • 海外の大豆であれば「遺伝子組み換えでない」と明記されているもの
  • 消泡剤など余分なものが極力入っていないもの(豆腐は大豆とにがりがあればできます)

こんな基準を自分の中に設けて買い物をしています。
私は今、神奈川に住んでいるのですが、神奈川のスーパーでは「神奈川産大豆」を扱った豆腐があったり、神奈川の工場で作った豆腐が置かれているので助かります。

さて。
今回は遺伝子組み換えされた食材についてです。

遺伝子組み換えってなに?
たくさん収穫されるように遺伝子組み換えしているんじゃないの?
遺伝子組み換えされた作物があれば飢餓を救えるんじゃないの?

そう考えている人。

全て、違います。

遺伝子組み換えされた作物はアメリカのモンサントという企業が中心になって開発を行っています。この遺伝子組み換えされた作物を作るためには、モンサントと契約を結び、モンサントから種を買わなくてはいけません。
通常植物を育てると、虫がついて虫に食べられてしまうことがあります。自然の摂理です。
けれどモンサントでは、モンサントが作った種用の農薬も一緒に売っています。モンサントの種をまき、モンサントの農薬を使うと、害虫の被害に悩まされることなく作物が収穫できる、というのが売りなのです。

けれど、ここにはいくつかの罠があります。
まずモンサントと契約した農家は毎年モンサントから種を買わないといけないこと。
遺伝子組み換えされた農作物からは、次の作物につなげるための種が取れません。
そしてモンサントの農薬を作っている工場や、その農薬をたくさん使っているエリアでは多数の病人(ガン患者)が発生していることなどです。

詳細は『モンサントの不自然な食べもの』(2008年公開、フランス)をご覧ください。

普通、作物は種を落とします。その種から次の芽が出て、その作物と土地の相性がよければ自然と作物は育ち、増えていきます。
それが無いこと自体、おかしい「不自然」だと感じませんか。
遺伝子組み換えされた食品を食べ続けるとどうなるのか。
ラットを使って研究した大学教授がいます。とんでもない結果が出たことを報告し、「遺伝子組み換え食品を導入するべきではない」と提言したところ大学を追放されてしまいました。

モンサントはアメリカの巨大企業で、そこには様々な利権がからみ、多くの著名人が出資しています。
またモンサントは日本でも財閥系の企業と提携をしています。
カネがあるところでは、儲かって仕方がない「遺伝子組み換え」
しかし別の側面を見ると……。

ここで多くを語るよりも、ぜひ映画を見ていただきたいと思います。
自分の目で見て、耳で聞いて、情報を自分の頭の中で整理し
疑問があれば自分の手で調べ

何がよくて、何が悪いのか
どんな情報なら信じることができるのか

何もかもが曖昧だとしたら、自分はどんな選択肢を選ぶのか

食べ物は毎日身体に入り、私たちの身体を作る大切なファクターです。
幸いにして日本にいてスーパーに行けば、いろいろな食品が並んでいます。
冒頭の豆腐にしても、5種類~10種類はあるのではないでしょうか。

値段だけに惑わされず、その裏側にあるものを考えて買い物をすることは、とても大切です。