女一人旅 福井の楽しみ方 夜編

さて、本来日帰り予定だった取材なのだけれど、おろしそばを食べたかったのと温泉に浸かりたかったのもあって、一泊することに。
芦原温泉で宿を探そうかと思ったのだけれど、リーズナブルな宿は軒並み売り切れだったので、福井に戻ることにした。
スマホからそこそこきれいでリーズナブルな宿……とさがして見つけたのがこちら、福井パレスホテル。福井駅から歩いて10分くらいな上に、福井の飲み屋街、片町の近くらしい。
福井パレスホテルを予約し、雨が強く降る中、GoogleMapを頼りにホテルまでむかう。

福井パレスホテルは少し古風でエレガントな雰囲気があるビジネスホテル。
フロントの対応も丁寧で感じが良いものだった。
「訳あり」なお部屋がなんと1泊4,500円だったのでそこを予約したのだけれど、訳ありの理由は「他の部屋に比べて狭いため」。けれど部屋の中はそこまで狭くもなく(5月に止まった香港のホテルより全然広い)きれいで、居心地も良かった。
さて、チェックイン後は飲みに行くぞ!ということで、荷物を軽くして必要なものだけ持って、再びホテルの外へ。
パレスホテルから少し歩いた先にドリームタウンと書かれたビルを見つける。
ビルの前に出ていた三角の看板には「おでん」の文字……
おでんがたべたい!
というわけで、1階の奥にある肴や 千さんへ。
店内はカウンター席と座敷が1つ。そしてお客さんはこちらでも皆無……。
おでんとビールを注文し、マスターとひたすらおしゃべりを楽しんだ。

なんでも福井の繁華街には、ホステスさんのいるお店はあるが、風俗はないのだということ!
というか、福井県自体が条例で風俗のお店が一つもないらしい。
そんなわけで、ヤのつく職業の人がいたりもしないため、飲み屋街はとっても平和。ぼられることもないのだと教えてくれた。
確かに、街を歩いていて、飲み屋はそれなりにあるけれど、風俗っぽいお店は見なかった。
素晴らしい!
「福井、いいですね。安心して飲める~!」
と喜んだら、マスター曰く
「でもね、そういうお店がないと出張の人が面白くないじゃないですか。そういうのがあったほうが、もっと発展すると思います」
うーん……。
てか、男性ってそれを目当てに出張するのか?
いろいろ疑問はあったけれど、街中にあるお店はバラエティ富んでるほうが全体が発展するのではないか、というマスターの意見は分からなくもない。
ちなみにこのお店のおでんは、とても薄味で柚子胡椒を付けて食べるタイプのもの。
とても上品な味でした。
さらにマスターと話していたら
「福井の人って、冬になると水ようかん食べるんですよ。なんでだかわからないけれど」
という福井の豆知識を教えてもらう!
大野市では先日水ようかん祭りというのが行われていたそう。
マスターの家にも、冬になると冷蔵庫に水ようかんがはいっていて、デザート感覚で食べていたのだとか!
面白いなあ……
ビールとおでんで、なんと1,000円ポッキリという破格の値段。

かなり満足したけれど、もうちょっと飲みたいなあ……
と外にでてふと思いついたのが、私が宿泊するホテルの入り口の脇に出ていた看板。
たしか、「Bar」って書いてあった、ということを思い出し、ホテルに戻ることに。
ありました。 THE BAR [i:st] バー・イースト
ホテルと同じ建物のように見えるけれど、外のエレベーターで上がる様子。
エレベーターを2階で降りると、薄暗く落とされた照明と低く流れる音楽、そして暖かい空気に包み込まれ、もうまるで別世界!
こちらも店内にお客さんはいなくて、私だけの様子。
カウンターに陣取り、カクテルを飲みながら再びマスターとおしゃべりに興じた。
こちらのカクテルは、ジュースではなく搾りたてのフレッシュジュースを使う本格的なもの。
2杯目に頼んだモヒートは、マスターが目の前でミントを潰して入れてくれるというしっかり手間をかけたもの。バーでお酒を飲む醍醐味が味わえた!
深夜までおしゃべりをし、会話の途中で「このホテルに宿泊してるんです」と伝えると、なんと私が乗ってきたエスカレーターを使わずとも、反対側の入り口はホテルに直結しているということが判明!
「そうなんだ~!便利!」
なんて喜んで帰りはそっち側からホテルに戻ったのだけれど……
うっかり、傘を忘れてきたことに翌朝気づく………。

今回私が飲んだのは、どちらも片町のメインストリートから少し離れたお店だけれど、リーズナブルだし居心地は良いし、女性1人でも安心して楽しめるお店だった。
福井の街自体が、女性の1人飲みには適しているかもしれない。
居酒屋からお酒を楽しめるバー、ミュージックパブまでいろいろな種類のお店があり、おしゃれそうなところも多かった。

片町、1人でもじゅうぶん楽しめる!